アートセンターBUGでグループ展「同伴分動態」が開催。「同伴すること」を通じてアートセンターの在り方を探る
アートセンターBUGで、グループ展「同伴分動態」が開催される。会期は4月2日〜5月6日。参加アーティストは、うらあやか、小山友也、二木詩織、宮田明日鹿。

東京・八重洲にあるアートセンターBUGで、多数のプロジェクトを内包するグループ展「同伴分動態」が開催される。会期は4月2日〜5月6日。参加アーティストは、うらあやか、小山友也、二木詩織、宮田明日鹿。
BUGは、スペースをオープンする際のステートメントで「無数のハプニングに、私たちは出会いたい」という言葉を掲げ、作品を展示することに限らない活動を展開していきたいという思いから「アートセンター」の名を冠している。その実現に向け、オープン前の2022年より複数のアーティストやアートワーカーらと意見交換する機会を設けてきた(*1)。
本展は、そのような考えのもと、アーティストのうらあやかとBUGがディスカッションを重ね、企画してきたもの。タイトルの「同伴分動態」とは、「同伴」「分動」「態」の3つの言葉を組みあわせた造語であり、ある人たちが居あわせ、同伴しながら、それぞれが分かれて自由に動く、「態(様子、ありさま)」を意味しているという。
また、今回参加する4名は、生活介護事業所、美術教育機関などで働きながら制作に取り組んでいるアートワーカーでありアーティストだ。彼女/彼らは作品制作に加え、そこで培った技術をコミュニティの運営や他者の表現のサポートなど、様々な活動に展開しているのが特徴であり、会場では、その4名による「同伴しながらこしらえる技術」(ワークショップや職場、展示室といった複数人が集まる状況から作品を起動させること)を起点に制作された新作が並ぶだけでなく、展覧会中継続されるプロジェクト、それぞれの制作コンセプトを理解するワークショップやトークも開催される。
展示スペースには、ワークショップ用スペースや小さな農園、カームダウン・クールダウンスペース(*2)も設置。「同伴すること」で新たな何かを生み出すことの可能性や、アートセンターの在り方を模索する機会を創出するという。
なお、会期中のイベント情報に関しては、公式ウェブサイトやSNSをチェックしてほしい。




*1──2022年8月25日にBUGで開催された「スペース設計の意見交換会」にうらあやかも参加。レポートはBUGのnoteで公開中。https://note.com/bug_art/n/n89b02e5ff89d
*2──刺激に疲れた人や、初めての場所に来たことでソワソワする人が心を落ち着けるための場所。