大阪市立美術館がリニューアル開館。「ひらかれた美術館」目指す
日本で3番目にできた公立美術館・大阪市立美術館が2年5ヶ月におよぶ大規模改修工事を経てリニューアル開館。リニューアルオープン記念展「What’s new」も開幕を迎えた。

日本で3番目に古い公立美術館、何が変わった?
大阪・関西万博の開幕を前に、大阪市立美術館がリニューアルオープンを迎えた。
同館の開館は1936年。日本で3番目の公立美術館として住友家本邸跡に開館した。国宝・重要文化財を含む約8700件を収蔵する関西を代表する美術館のひとつだ。開館以来最大規模となる今回の改修では何が変わったのか? まずはその概要を見ていこう。
大阪市立美術館は国の登録有形文化財であり、その優美な外観は保全されつつ、鑑賞・展示・収蔵環境が大きく改善された。まず、天王寺公園に面するグラウンドレベルにアイコニックな新エントランスを増設。エントランス周辺には新たなミュージアムショップ、ロッカー、授乳室、救護室などが設置され、ここから本館の中央ホールや地下展示室「天王寺ギャラリー」へとアクセスできる。また新設のエスカレーターを使えば、外の大階段を上らずに中央ホールへとたどり着くことが可能だ。

