場所の力と「渡り合う」こととは。長谷川新が見たヒェウォン・クォン「Dark Matter」展
韓国の元大統領・朴正煕の地下シェルターを改築してつくられた展示施設「SeMA Bunker」で、ヒェウォン・クォンの個展「Dark Matter」が開かれた。この特殊な場所に存在する力学に対峙する本展を長谷川新が読み解く。
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長谷川新連載
韓国の元大統領・朴正煕の地下シェルターを改築してつくられた展示施設「SeMA Bunker」で、ヒェウォン・クォンの個展「Dark Matter」が開かれた。この特殊な場所に存在する力学に対峙する本展を長谷川新が読み解く。
2017年12月に開催された「自営と共在」は、亜鶴(あず)、市川太郎、鈴木操、角田啓、手塚太加丸による展覧会で、同メンバーでは2度目のグループ展となる。それぞれが独自の表現を見せながらも、それらに共有されるイメージのあり方を探る本展に、長谷川新が迫る。
2017年11月にコーポ北加賀屋と千鳥文化B棟で、京都市立芸術大学大学院彫刻専攻の学生11名による展覧会「集団_展示」が開催された。「集団」としての展示や作家性を問う本展を、イタリア人哲学者マリオ・ペルニオーラの思想とともに振り返る。
福岡アジア美術館のアジアギャラリーで、1895年台湾生まれの画家・陳澄波(チェン・チェンボー)による作品《東台湾臨海道路》が、修復後初公開された。本展は有料でありながら、会場の外からも鑑賞可能という特殊な展示方法がとられた。
中崎透×札幌×スキー「シュプールを追いかけて」は「札幌国際芸術祭2017」のいちプロジェクトとして企画された。札幌におけるスキーの歴史に関する資料を、地下鉄大通駅とバスセンター前駅を結ぶ地下コンコースのギャラリー「500メートル美術館」にて展示。
戦後ドイツを代表するアーティスト、アンゼルム・キーファーとフランス彫刻界の巨匠、オーギュスト・ロダンの2人展という形式で開催された「キーファー─ロダン」展。2人のアーティストを接続する本展を、長谷川新が紐解く。
アーティスト、批評家として活動するロナルド・ジョーンズの作品を中心に、ルイーズ・ローラーやヘルマー・レルスキ、ジュリア・シェアらによる全15作品を展示した「エネミー・オブ・ザ・スターズ」展。かたちやものの記録に政治的な思想がいかに関わるのかを問題提起した本展の「希薄さ」について、長谷川新が論じる。
台北市立美術館で、台湾の若手作家を中心に、アピチャッポン・ウィーラセタクン、さわひらきらによる全13作品が出品された「RIVERRUN」展。「歴史、記憶、精神について非/連続的に綴ること」をテーマに行われたこの展覧会を、会場となった台北市立美術館の内部空間の特色とともに考察する。
1930年代に世界的に隆盛していた新興写真の展覧会が、金沢の山鬼文庫で行われた。ナショナリズムとの関連から戦後へと続く、日本を代表する写真家たちの業績を辿る展示と、金沢在住のアマチュア写真家・折橋正一の個展という二部構成をとっている本展を、長谷川新がレビューする。
西洋の影響を受けて、額装が広まっていった近代日本。展示方法の一つである「額縁」「インスタレーション」について、哲学者ジョルジョ・アガンベンが論じた光背(オリオール)と関連づけながら、長谷川独自の切り口で再考する。
エジソンが発明した映写機の一種・キネトスコープによる映像の鑑賞体験が、六甲オルゴールミュージアムで開催された。インディペンデント・キュレーターの長谷川新が、「インタラクティヴィティ」という観点から、この企画の核心に切り込む。
岡山シティミュージアム内の岡山空襲展示室で開催された「否定される酒、肯定される酒─戦時下のくらしの中で」展。「酒」を通して戦時下の暮らしに迫ったこの展示を、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が読み解く。
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