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諏訪敦が見た「アンドリュー・ワイエス展」(東京都美術館)。限られた世界を描き続けた画家の「狭さ」の魅力

上野の東京都美術館で、アンドリュー・ワイエス(1917〜2009)の没後日本初となる回顧展「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」が、7月5日まで開催されている。ワイエスの絵画世界に通底する「死生観」、そして本展が光を当てる「境界」というテーマは、現代日本のリアリズム絵画を牽引する画家・諏訪敦の目に、どのように映ったのか。会場で話を聞いた。

2026.6.28
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トニー・アウスラーとは何者なのか。日本初の大規模個展の企画者・椿玲子が読み解く、その創作と革新性

トニー・アウスラーの日本初となる大規模個展「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま〜魔術、メディア、アート〜」が、7月3日から9月27日までTOKYO NODEで開催される。不気味でユーモラスな映像インスタレーションによって、40年以上にわたり人間の知覚やメディア環境を問い続けてきたアウスラーは、映像をスクリーンから解放した先駆者として知られるいっぽう、その関心を降霊術やUFO、陰謀論といった「見えないもの」にも向けてきた。なぜいま、アウスラーなのか。本展の企画者・椿玲子に、その創作の源泉と革新性を聞いた。

2026.6.27
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【独占インタビュー】LABUBUはいかに誕生したのか。生みの親、カシン・ロンが語る『THE MONSTERS』10年の歩みと創作の原点

上海から始まり、台北、香港、パリを巡回した「MONSTERS BY MONSTERS: NOW AND THEN」展が東京に上陸した。『THE MONSTERS』誕生から10周年を迎え、予想を超える人気を獲得したLABUBUの歩みを振り返りながら、カシン・ロンに創作の原点とこれからの展望を聞いた。

2026.6.23
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「100年先を見据えた東博の覚悟」。新副館長が語る、東京国立博物館が変わろうとする理由

2024年、東京国立博物館(以下、東博)は長期構想「東京国立博物館2038ビジョン」を発表した。本館竣工100周年を迎える2038年を見据え、「日本と世界をつなげる博物館」「みんなが来たくなる博物館」などの将来像を掲げるこの構想は、大きな議論を呼んだ「TOHAKU OPEN PARK PROJECT」の土台にもなっている。また26年4月には副館長体制が従来の1人から3人へと移行した。文化財を守りながら、より多くの人々に開かれた存在へ──。さらに、国が掲げる厳しい収益目標や来館者目標への対応も迫られるなか、東博はいま何を目指そうとしているのか。総務部長を兼任しながら新副館長にも就任した竹之内勝典に、「2038ビジョン」の背景と、その実現に向けた東博の“覚悟”を聞いた。

2026.6.21
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上海外灘美術館「Youth Palace」から見る学びと、美術館という制度の主体性

上海外灘美術館(RAM)で、大規模グループ展「Youth Palace: or, some small acts of self-making」が開催中。社会主義時代の教育施設「少年宮」を手がかりに、美術館全体を学びと実践の場へと転換する本展。そこで問いかけられる教育や美術館の主体性を、館長兼チーフキュレーターのX・ジュー=ノウェルへの取材を通じて紐解く。

2026.6.20
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不確実性のなかでアートはどう流通するのか。中東情勢が揺らす欧州アート界の現場

中東情勢の緊迫化やロシアによるウクライナ侵攻の長期化によって、国際物流を取り巻く環境は大きく変化している。その影響は、美術品の輸送コストや展覧会運営、さらにはアーティストの制作体制にも及び始めた。本稿では、欧州の美術品輸送会社、美術館、ギャラリー、そしてアーティスト・スタジオへの取材を通じて、アートを支えるネットワークの現在地を追った。

2026.6.19
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第3回

風間サチコが語る「私をかたちづくった5つのもの」──ニーチェ、ドイツ表現主義、ザ・レジデンツ……。

風間サチコは、近代化の過程で生じた様々な違和感を出発点に、自身のイマジネーションを介在させた作品を制作してきた。白黒の大型木版画にくわえて、開催中の弘前での個展では新作の油彩画も発表している。その風間の制作スタイルや思想、インパクトのある画面づくりは、いったいどこから生まれたのだろうか。彼女を形成する5つのものに迫る。

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第19回

無権利者からアートを買ってしまったら? 日本・英国・香港におけるルールの違い

もし購入した作品が盗品だったら、あるいは購入元のギャラリーや仲介業者が所有者ではなかったとしたらどうなるのか? アート取引では、作品そのものだけでなく「誰が売る権利を持っているのか」も重要な論点となる。だが、無権利者から作品を取得した場合の扱いは世界共通ではない。日本、英国、香港を例に、真の所有者の保護と取引の安全のバランスをめぐる法制度の違いを、弁護士・木村剛大が解説する。

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レゴグループはなぜゴッホや北斎を取り入れるのか?「レゴ®アート」が目指す新しい鑑賞体験

レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》、フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》、葛飾北斎《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》──近年レゴグループは、美術史に残る名作を立体化する「レゴ®アート」シリーズを積極的に展開している。そこにはたんなるIPビジネスではなく、「組み立てること」を通じてアートと向き合う、新しい鑑賞体験の提案がある。レゴグループ デザイン・クリエイティブリードのフィオレラ・グローブスに、その思想を聞いた。

2026.6.14
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美術館が「服」を着替えるとき──金沢21世紀美術館のユニフォームがつなぐ、20年の思想と時代の体現

2024年に開館20周年の節目を迎えた金沢21世紀美術館は、2025年2月、受付や監視スタッフのユニフォームをリニューアルした。歴代ユニフォームの変遷を辿るとともに、新ユニフォームを手がけたCFCLの代表兼クリエイティブディレクター・高橋悠介への取材を通じて最新デザインの背景に迫る。ミュージアムユニフォームというメディアを介して、同館がこの20年で体現しようとしてきた姿勢とはどのようなものなのか。

2026.6.13
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第2回

風間サチコをもっと知るための5つのキーワード

東京にアトリエを構え、木版画という手法を用いて制作活動を行うアーティスト・風間サチコ(1972〜)の個展「風間サチコ展:方丈ルームの1000里眼」が、弘前れんが倉庫美術館で6⽉5⽇に開幕した。初の東北での個展となる本展では、1990年代の初期作から近年の代表的な木版画、そして弘前への来訪をきっかけに制作された最新作の絵画までを展示している。風間サチコ作品を読み解くためのキーワードを、同館学芸員で本展担当の宮本ふみに聞いた。

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冨安由真が見た「ロン・ミュエク」(森美術館)。リアルの位相の交錯が生む、観客に残された余白

東京・六本木の森美術館でカルティエ現代美術財団との共催により開催している「ロン・ミュエク」展(4月29日〜9月23日)。パリ、ミラノとソウルを巡回してきた本展を、心霊や超常現象、夢などの事象を手がかりに、現実と非現実の境目を探る作品を制作する美術家の冨安由真が訪れた。視点や次元のずれを観客の身体に届ける作品をつくり続けてきた冨安の目に、ミュエクの精緻な彫刻群はどう映ったのか。話をうかがいながら会場を回った。

2026.6.9