EXHIBITIONS
青野文昭個展 彷徨う欲動ー幽霊船ー地球の裏側から帰還した人々1613-2023(慶長遣欧使節ーサン・ファン・バウティスタ号(模型)の廃材から)
秋保の杜 佐々木美術館&人形館で、「青野文昭個展 彷徨う欲動ー幽霊船ー地球の裏側から帰還した人々1613-2023(慶長遣欧使節ーサン・ファン・バウティスタ号(模型)の廃材から)」が開催されている。
青野文昭は1968年宮城県仙台市生まれ。1990年代より一貫して 「修復」をテーマとし、空き地や海岸などで拾った廃棄物を、その欠損部分や使われた痕跡を手がかりに 「なおす」方法を用いて作品を制作。家具や自転車、日用品など異なるもの同士を接合・復元する過程で他者の記憶に向き合い、知識や想像力によって新しいかたちを与え、「もの」に宿る念を引き出すことを試みている。自身も被災者となった2011年3月の東日本大震災以降は、津波によって壊れ、傷ついたものを「なおす」ことに集中的に取り組んできた。
本展は、1613年の 「慶長遣欧使節」を記念して再現され、東日本大震災の津波による被害で破棄された、船の模型「サン・ファン・バウティスタ号」の廃材を、旧石巻女子高校のOGを中心とする有志の団体から譲り受けたことがきっかけとなっている。青野は、「この廃材となった大量の材木に、同地域の様々な因縁を感じながら、新しいかたちにして痕跡を残していきたい」という。
青野文昭は1968年宮城県仙台市生まれ。1990年代より一貫して 「修復」をテーマとし、空き地や海岸などで拾った廃棄物を、その欠損部分や使われた痕跡を手がかりに 「なおす」方法を用いて作品を制作。家具や自転車、日用品など異なるもの同士を接合・復元する過程で他者の記憶に向き合い、知識や想像力によって新しいかたちを与え、「もの」に宿る念を引き出すことを試みている。自身も被災者となった2011年3月の東日本大震災以降は、津波によって壊れ、傷ついたものを「なおす」ことに集中的に取り組んできた。
本展は、1613年の 「慶長遣欧使節」を記念して再現され、東日本大震災の津波による被害で破棄された、船の模型「サン・ファン・バウティスタ号」の廃材を、旧石巻女子高校のOGを中心とする有志の団体から譲り受けたことがきっかけとなっている。青野は、「この廃材となった大量の材木に、同地域の様々な因縁を感じながら、新しいかたちにして痕跡を残していきたい」という。