EXHIBITIONS

動物画譚展 おもしろくて不思議な動物たちの絵物語

2025.04.11 - 06.01

やひやうゑねずみ 江戸時代初期、慶應義塾図書館蔵

 市立伊丹ミュージアムで「動物画譚展 おもしろくて不思議な動物たちの絵物語」が開催される。

 はるか昔から日本では「動物」が美術や文学のモチーフとして様々なかたちで描かれ、語られてきた。なかでも室町時代から語り継がれているお伽草子では、狐や鼠、猿、犬、鳥などの動物が登場し、人間に報いをもたらしたり、まるで人間のように振る舞ったり、あるいは人間と結婚したりと、じつに多彩な姿で物語世界のなかに描かれている。

 本展では、そんな「動物」にまつわる昔話や説話を描いた絵巻や絵画、書冊など約150点を通して、現代にも受け継がれている日本の人びとの動物観を探り、日本文化史の一側面をとらえる。馴染み深い『桃太郎』や『猿蟹合戦』などの昔話をはじめ、妖狐や白鼠をめぐる説話や、鳥や獣たちの歌合、そしてこの世ならざる霊獣や珍獣の伝説など、多種多様な「動物」の絵物語を紹介する。