EXHIBITIONS

小林エリカ「Yの一生 The Life of Y – ひとりの少女」

2025.04.12 - 05.31
 Yutaka Kikutake Galleryで、小林エリカによる個展「Yの一生 The Life of Y – ひとりの少女」が開催されている。

 目に見えないもの、歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得て、小説、コミック、ドローイング、写真、映像、インスタレーションなど様々な手法を用いた表現活動を展開する小林。『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(集英社、2019)、第27回三島由紀夫賞候補および第151回芥川龍之介賞候補にノミネートされた小説『マダム・キュリーと朝食を』(集英社、2014)やコミック『光の子ども1~3』(リトル・モア、2013-2019)など執筆活動においても高い評価を得ている。近年は、東日本大震災以前からリサーチを続ける、核や放射能の歴史をテーマにした作品制作を展開。

 さらに戦時中の語られてこなかった女性たちの声を掬い上げ、昨年出版された『女の子たち風船爆弾をつくる』(文藝春秋社、2024)は、第78回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞。本展では、本書の内容に呼応した新作のペインティングを含む作品群、関連資料、およびテキストから構成される総合的なインスタレーションを発表。