EXHIBITIONS

特別展

浮世絵スーパークリエイター歌川国芳展

2025.04.25 - 06.15
 北海道立近代美術館で、特別展「浮世絵スーパークリエイター歌川国芳展」が開催されている。

 江戸時代後期に活躍した浮世絵師・歌川国芳(1797~1861)。歌川派のいしずえを築いた初代歌川豊国の弟子であった国芳は、中国の古典をもとにした「水滸伝シリーズ」で人気を博し、「武者絵の国芳」と称され一躍人気絵師となった。その後は武者絵にとどまらず、美人画、歴史画や、西洋画の技法を取り入れた風景画など様々なジャンルの作品を手がけ、その才覚を発揮。斬新な発想力と抜群のユーモアをもって描かれた国芳の浮世絵は、激動の幕末にあって多くの人々の共感を呼び、近年では浮世絵の新時代を築き上げた天才絵師として国内外で高い人気を博している。

 本展では、国芳が得意とした武者絵のほか、戯画、美人画など幅広いジャンルの作品約200点を展覧。また、名古屋や東京、イタリア・ミラノをはじめ国内外で巡回中のイマーシブ(没入型)展覧会「動き出す浮世絵展」とのコラボレーションで、歌川国芳にフォーカスしたスピンオフ作品「国芳 イマーシブアート」を北海道で初めて公開する。