EXHIBITIONS

特別展

日本画聖地巡礼2025 -速水御舟、東山魁夷から山口晃まで-

2025.10.04 - 11.30

速水御舟 名樹散椿(重要文化財) 1929 山種美術館

 山種美術館で、特別展「日本画聖地巡礼2025-速水御舟、東山魁夷から山口晃まで-」が開催される。

 2023年に開催された「日本画聖地巡礼」展では、作品に描かれた風景と、実際の現地写真を並列させるかたちで、画題となった土地や画家ゆかりの地を「聖地」として紹介した。本展はその第2弾にあたる。

 本展では、青森・奥入瀬渓流の秋を描いた奥田元宋《奥入瀬(秋)》、京都・椿寺地蔵院の五色八重散椿をモチーフにした速水御舟《名樹散椿》(重要文化財)、定宿から眺めた京都の町家の情景を描いた東山魁夷《年暮る》など、実在の場所を題材にした日本画の名作が並ぶ。また、山口晃による《東京 1・0・4輪之段》は、皇居を中心に東京を俯瞰して描いた作品で、山種美術館が所蔵して以来、今回が初の公開となる。

 加えて、今回の展示では海外にも視野を広げ、中国・蘇州の水郷を描いた竹内栖鳳《城外風薫》、霧に包まれたロンドンのタワーブリッジを捉えた平山郁夫《ロンドン霧のタワァ・ブリッジ》、エジプトのピラミッドを描いた千住博《ピラミッド「遺跡」》など、国外の「聖地」に取材した作品も紹介する。