project N 100 富田正宣

　東京オペラシティ アートギャラリーで「project N 100 富田正宣」が開催される。

　「project N」は、同館収蔵の寺田コレクションの中心作家である画家・難波田龍起（1905〜97）の「若い画家たちにもっと発表の場を与えて応援したい」という遺志を受け、文化功労者年金をもとに1999年にスタート。現代美術の保護・育成を期して現在まで25年にわたり若手平面作家の制作・展示活動を支援してきた。そして本展をもって100回目の開催を迎える。

　富田正宣は、大小の点の集積による抽象絵画を制作する作家。そのプロセスは人間の日々の営みや言語に対する独特の知的洞察に裏打ちされ、凝縮したマチエールと存在としての強度をあわせ持つ構造体を生み出している。本展では、内外で評価の高まる富田正宣の作品を紹介する。