2025.5.19

横須賀美術館でパイプオルガン専門工房「須藤オルガン工房」の特集展が開催

神奈川・横須賀にある横須賀美術館で、令和7年度第1期所蔵品展「特集:須藤オルガン工房の半世紀:その音と形」が開催されている。会期は5月17日~7月6日。

 神奈川・横須賀にある横須賀美術館の地階所蔵品ギャラリーでは、展示替えごとに異なるテーマを設けアートを多角的に紹介している。令和7年度第1期所蔵品展では、横須賀市浦賀に工房を構えるパイプオルガン専門工房「須藤オルガン工房」を取り上げる「特集:須藤オルガン工房の半世紀:その音と形」が開催されている。会期は5月17日~7月6日。

 同工房は、1977年に日本人として初めてドイツでオルガン製作のマイスター資格を得た須藤宏(1946-)により設立された。オルガンのデザイン、設計、各種の工作、組み立て、整音、調律に至るまで、すべてを同工房内で完結させる。現在に至るまでに、日本各地のホールや教会のために20台を超えるオルガンを製作している。

 本展では、過去に製作したオルガン10余台の模型と、写真、図面その他の資料等が展示。同工房の軌跡を振り返りながら、オルガンの新たな魅力に迫るものとなっている。

 なお同時期には、令和6年度に新たに収蔵した滝波重人、佐藤泰生らの作品が展示される令和7年度第1期所蔵品展「特集:新収蔵作品展」や、令和7年度第1期 谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展「いきものたちとの時間」、企画展「箱根―横須賀連携企画第3弾 アートでつなぐ山と海 成川美術館コレクション展 海辺のミュージアムで楽しむ日本画のきらめき」も開催される。