2025.10.8

東京都現代美術館で「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が12月より開催。日本の公立美術館では初

東京都現代美術館で「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が開催される。会期は12月25日〜2026年4月2日。

ソル・ルウィット ストラクチャー(正方形として1, 2, 3, 4, 5) 1978-80 滋賀県立美術館蔵 © 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.
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 東京・清澄白河の東京都現代美術館で、日本の公立美術館では初となるソル・ルウィット(1928〜2007)の個展「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が開催される。会期は12月25日〜2026年4月2日。

 ルウィットは1960年代後半、目に見える作品そのものよりも、作品を支えるアイデアやそれが生み出されるプロセスを重視する試みによって、芸術の在り方を大きく転換してきた。ルウィットの指示をもとに、ほかの人の手で壁に描かれるウォール・ドローイング、構造の連続的な変化を明らかにする立体作品などの仕事は「芸術とは何でありうるか」という問いを投げかけるものであった。

ソル・ルウィット ウォール・ドローイング #283 青色の円、赤色の 直線、黄色の直線の位置 1976(初回展示)/ 2017(イェール大学美術館ウェストキャンパス・コレクションセンター [コネチカット州ウェストヘイブン]での展示)
© 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.

 同展では、ウォール・ドローイング、立体・平面作品、アーティスト・ブックなどを展示。これらの代表作の数々を通じて、既存の枠組みや仕組みに再考を促し、別の構造への可能性を開こうとしてきたルウィットの思考の軌跡をたどるものとなる。

ソル・ルウィット ストラクチャー(正方形として1, 2, 3, 4, 5) 1978-80 滋賀県立美術館蔵
© 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.
ソル・ルウィット ウォール・ドローイング #1164 ドローイング・シリーズ I 2 (A & B)》 1969(構想)/ 2005(初回展示) / 2010(グラッドストーン[ブリュッセル]での展示)
© 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.
《ウォール・ドローイング #66》を制作中のソル・ルウィット (グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、1971)
© 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.