森美術館で「ロン・ミュエク」展が来春開催。巨大な頭蓋骨の彫刻100点によるインスタレーションも
オーストラリア出身の現代美術家、ロン・ミュエク。その大規模個展が森美術館で開催される。会期は2026年4月29日〜9月23日。

オーストラリア出身の現代美術家、ロン・ミュエク(1958〜)。その大規模個展が森美術館で開催される。会期は2026年4月29日〜9月23日。
ロン・ミュエクはオーストラリア・メルボルンに生まれ、革新的な素材や技法、表現方法を用いて具象彫刻の可能性を押し広げてきた人物だ。1986年よりイギリスに在住し、映画・広告業界で20年以上のキャリアを積んだ後、90年代半ばに彫刻の制作を開始。97年、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの「センセーション:サーチ・コレクションのヤング・ブリティッシュ・アーティスト」展に出品した《死んだ父》(1996〜97)が注目を集め、一躍国際的な評価を得た。以来、ミュエクは世界各地の名だたる美術館で作品を発表しており、日本では十和田市現代美術館に《スタンディング・ウーマン》(2007)が常設展示されている。
カルティエ現代美術財団との共同企画による本展は、2023年にパリで幕を開け、ミラノ、ソウルを巡回した国際展の日本会場となるもので、日本では2008年の金沢21世紀美術館での回顧展以来、2度目の個展開催となる。会場では、巨大インスタレーション《マス》(2016〜17)を中心に、初期の代表作から近作までの11点を展示。うち6点は日本で初めて紹介されるという。

撮影=ナム・キヨン 写真提供=カルティエ現代美術財団、韓国国立現代美術館

撮影=ナム・キヨン 写真提供=カルティエ現代美術財団、韓国国立現代美術館










