森美術館が2026年度、ロン・ミュエクと森万里子の大規模個展を開催へ
森美術館が、スーパーリアルな人間彫刻で知られるロン・ミュエクと、国や文化超越して人々がつながる表現を模索してきた森万里子の大規模個展を2026年度にそれぞれ開催する。各展の会期は2026年4月29日〜9月23日と10月31日〜2027年3月28日。

東京・六本木の森美術館が、2026年度に2本の大規模個展を開催。「ロン・ミュエク展」(2026年4月29日〜9月23日)と、「森万里子展」(2026年10月31日〜2027年3月28日)だ。

ロン・ミュエクは1958年オーストラリア・メルボルン生まれ、1986年より英国在住。映画・広告業界で20年以上働いた後、1990年代半ばに彫刻の制作を開始。1996年、ロンドンのヘイワード・ギャラリーで開催された展覧会で、ポルトガル人画家、パウラ・レゴの絵画とともに彫刻《ピノキオ》(1996)が展示され現代美術界にデビュー。翌年、他界した父親を小さく表現した《死んだ父》(1996-97)が、同地のロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催された「センセーション:サーチ・コレクションのヤング・ブリティッシュ・アーティスト」展に出品され注目を集める。以来、世界各地で個展を開催してきた。一作品を制作するために数ヶ月、時には数年を要することもあり、過去30年間に制作された作品総数は50点あまりしかない。
