2026.8.7

アン・ヴェロニカ・ヤンセンの国内初個展が銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで開催。空間・光・知覚を揺さぶる体験を提示

ベルギー・ブリュッセルを拠点に国際的に活動するアーティスト、アン・ヴェロニカ・ヤンセンの日本初となる個展「東京、銀座5丁目4-1」が、銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで開催される。会期は9月11日〜2027年1月11日。

アン・ヴェロニカ・ヤンセン《Untitled (blue glitter), open sculpture #1》(2015–26)マイクロ・グリッター サイズ可変 Photo: Julie Joubert  Courtesy of Mennour
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 エルメス財団は、ベルギー・ブリュッセルを拠点に国際的に活動するアーティスト、アン・ヴェロニカ・ヤンセンの日本初となる個展「東京、銀座5丁目4-1」を、銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで開催する。会期は9月11日〜2027年1月11日。

 ヤンセンは1956年イギリス生まれ。1970年代後半から合板やガラスといった簡素な素材を用いた制作を始め、90年代以降は光、音、人工煙霧などを取り入れた実験的な作品を発表してきた。その表現領域は彫刻やインスタレーションにとどまらず、写真、ビデオ、コンテンポラリー・ダンスの舞台美術まで多岐にわたる。

アン・ヴェロニカ・ヤンセン ©Tinko Czetwertynski Courtesy of the artist

 「ミニマリズム」や「ライト&スペース」といった芸術運動と親和性を持つヤンセンの作品は、きわめてシンプルな姿で鑑賞者の前に立ち現れる。一貫して「人間の身体的知覚」や「認識のあいまいさ」に問いを投げかける姿勢が特徴だ。

アン・ヴェロニカ・ヤンセン《Swings》(2000-23)ロープ、木、感熱フィルム サイズ可変 Photo: Andrea Rossetti Courtesy of Pirelli Hangar Bicocca
アン・ヴェロニカ・ヤンセン《Donut》(2003)プログラム制御された光の投影 投影サイズ可変 5分(ループ) Photo: Florian Hölzherr Courtesy of CCA Wattis Institute for Contemporary Arts, San Francisco

身体と感覚にアプローチする10余点の作品群

 展覧会タイトルの「東京、銀座5丁目4-1」は、会場である銀座メゾンエルメス ル・フォーラムの所在地に由来する。このタイトル自体が、特定の「場所」に対するヤンセンの物理的・身体的、かつ概念的な観察眼を象徴している。

 本展では、90年代から現在に至る表現の系譜から厳選された10余点の作品で空間を構成。光や空気、時間といった目に見えない要素を自在に扱い、展示空間そのものを感覚的な緩衝地帯へと変容させる予定だ。

アン・ヴェロニカ・ヤンセン《Green, Yellow and Pink》(2017)人口霧、カラー照明 サイズ可変 Photo: Andrea Rossetti Courtesy of Esther Schipper
アン・ヴェロニカ・ヤンセン《Blue Glass Roll (405)》(2017)鋳造ガラス 直径約42×21cm Photo: Andrea Rossetti Courtesy of Esther Schipper
アン・ヴェロニカ・ヤンセン《Blue Papegaai》(2010–17)ガラス、パラフィンオイル、セリグラフ、木製台座 Photo: Andrea Rossetti Courtesy of Esther Schipper