トランプに重ねる記憶と物語。
竹村京がポーラ美術館で個展開催
ポーラ美術館が若手芸術家を紹介する「HIRAKU Project」の第2弾として、写真やドローイングと刺繍を組み合わせた作品などを制作する竹村京の個展が開催される。会期は2018年1月13日〜3月11日。
神奈川県箱根町のポーラ美術館は、今年10月、開館15周年を記念して現代美術を展示するスペース「アトリウム ギャラリー」を新設。これにあわせ、平成8年よりポーラ美術振興財団が助成してきた若手芸術家たちを紹介する「HIRAKU Project」を開始した。
このプロジェクトの第2弾として展示を行う竹村京(たけむら・けい)は、これまでに、写真やドローイングの上に刺繍を施した薄い白布をかぶせた平面作品や、日常の生活のなかで破損してしまった個人的なオブジェを修復することにより別の美的価値を生み出す「修復された」シリーズなどを制作してきた。
本展では、日常における偶然の重なりや瞬間の連続、そしてメモリアルな美しい時間をテーマに、近年取り組んでいるトランプを取り入れた作品や、インドネシアのジョグジャカルタで流行している「ドミノ」というカードゲームをモチーフとした作品など、すべて未発表の新作で展示を構成する。