100億円超のジャコメッティ、未公開のバスキア、秘蔵のリキテンスタイン。サザビーズが5月NYオークションの全貌を発表
サザビーズが、5月にニューヨークで開催されるモダンおよびコンテンポラリー・アートのオークションシリーズの全貌を発表。ジャコメッティの重要彫刻を筆頭に、バスキア、ピカソ、リキテンスタインなど、近現代美術を代表する作家たちの名品が一堂に会する。

5月13日から16日にかけてサザビーズ・ニューヨークで開催される5月の主要オークション。そのハイライトが発表された。
今季のオークション全体のハイライトとして注目を集めているのが、アルベルト・ジャコメッティによる《Grande tête mince(大きな細面の頭)》(1955)だ。本作は作家自身による手彩色が施されたブロンズ彫刻で、ジャコメッティ作品としてはもちろん、近年市場に出たすべての彫刻作品のなかでも最重要級に位置づけられる。推定落札価格は7000万ドル(約102億円)超とされ、5月13日に開催される「Modern Evening Auction」の中心を担う。

同オークションには、印象派、ポスト印象派、オルフィスム、シュルレアリスム、アメリカン・モダニズム、抽象表現主義といった幅広い美術運動の名品が集結。パブロ・ピカソによる《Homme assis(座る男)》(1969)は、彼の晩年の作品のなかでもとくに抽象的かつ記念碑的なものであり、推定価格は1200万〜1800万ドル(約18億〜26億円)とされている。
