ロスコやホックニーの稀少作品も。クリスティーズ、NY秋季オークションでDICをはじめとする様々なコレクションが競売に
クリスティーズがこの秋、ニューヨークで開催される秋季オークションウィークにおいて、20・21世紀美術の重要な作品群を披露する。マーク・ロスコやデイヴィッド・ホックニーらの代表作、DIC川村記念美術館からの出品作などがラインナップされている。

クリスティーズはこの秋、ニューヨークで開催される秋季オークションウィークにおいて、20・21世紀美術の重要な作品群を一堂に紹介する。
ロバート・F・およびパトリシア・G・ワイス夫妻のコレクション、デイヴィッド・ホックニーによる重要なダブル・ポートレイト、エレイン・ウィンの個人コレクション、さらにDIC川村記念美術館からの出品作など、多彩なセールが予定されている。
なかでも注目を集めるのが、アメリカのスーパーマーケット「ワイス・マーケッツ」の元会長ロバート・F・ワイスとパトリシア夫人が収集したコレクションである。夫妻は70年にわたり収集活動を続け、フォーヴィスム、キュビスム、シュルレアリスム、抽象表現主義といった20世紀を代表する美術運動を網羅する作品群を築き上げた。今回、18点が単独のイブニングセールとして出品され、総額1億8000万ドル(約266億円)超の落札が見込まれている。

パブロ・ピカソの《La lecture (Marie-Thérèse)》(1932)は、ボワジェルーのアトリエで制作された代表的な肖像画で、推定落札価格は約4000万ドル(約59億円)に達するとみられる。マーク・ロスコの《No.31 (Yellow Stripe)》(1958)は、作家のキャリアでもっとも重要とされる年に描かれた大作で、約5000万ドル(約74億円)の落札が予想されている。さらに、アンリ・マティス《Figure et bouquet (Tête ocre)》(1937、推定1500万~2500万ドル)、ピート・モンドリアン《Composition with Red and Blue》(1939–41、推定2000万~3000万ドル)などもラインナップに加わる。

