「創造と破壊の閃光」(GYRE GALLERY)開幕レポート。草間彌生と3人の作家が生み出す新たな対話に注目
GYRE GALLERYで、草間彌生、三島喜美代、坂上チユキ、谷原菜摘子によるダイアローグ展「創造と破壊の閃光」が5月14日より開幕する。

東京・神宮前のGYRE GALLERYで、「創造と破壊の閃光」が5月14日〜6月15日の会期で開催される。キュレーションは飯田髙誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長、インディペンデント キュレーター)。
本展は、アーティスト・草間彌生(1929〜)と3人の現代作家、三島喜美代(1932〜2024)、坂上チユキ(1961〜2017)、谷原菜摘子(1989〜)が作品を通じて対話を行う展覧会だ。飯田は、いまもなお精力的に活動を続ける草間との出会いを振り返りながらも、今回の企画意図について次のように述べた。
「草間さんとは、自身がフジテレビギャラリーに勤めていた1980年代から交流があった。当時、草間さんはニューヨークで活動をしていたが、帰国後、日本の美術界が彼女を受け入れられる状況になく、マージナルな存在となっていた。怒りを爆発させた草間さんはそれをエネルギーに変え、作品が展開されるようになった。(中略)草間さんの作品が市場に回るようになったのは65歳を過ぎた頃からで、そこからは世界的に活躍する人物となった。(中略)そんな草間さんの作品と対話をする作家として三島喜美代さん、坂上チユキさん、谷原菜摘子さんを選んだ。作品それぞれの対話を通じて、相互の見え方が活性化・循環することを試みる」。
