NEWS / REPORT - 2025.7.23

「戦後80年-戦争とハンセン病」(国立ハンセン病資料館)開幕レポート。果たして本当に戦後か、ハンセン病患者・回復者の戦争の記憶をたどる

展示風景より、「義足」

展示風景より

展示風景より、手前は「柄入りの反物を裂いた包帯」。物資の不足により、入所者らは自らの着物を裂いて包帯として利用した。使用したものは何度も洗って再利用せざるを得ない状況だった

展示風景より。第一区府県立全生病院(現・多磨全生園)の園内誌『山櫻』の表紙絵には、思想統制による戦意向上の文言も見受けられ、患者の身近な場所にまで戦争の影響が及んでいたことがわかる

展示風景より。戦争というと男性にまつわる記録が大多数を占めるが、ここでは当時愛楽園へ入所していた女性患者の体験記録も紹介されている点に注目してほしい。

展示風景より、「薬莢でつくった灰皿」

展示風景より

展示風景より、立花誠一郎さんの旧蔵品

展示風景より、「立花誠一郎さんのスケッチブック」(1940年代)。ニューギニア戦線でオーストラリア軍の捕虜となった立花さんはカウラ収容所に移送され、ここでハンセン病と診断された。このスケッチは同地で描かれたもののようだが、どこか日本らしい雰囲気も漂う。この風景を描いた立花さんは当時何を想っていたのか、この展示品はそのような想像を掻き立てる効果を我々にもたらしてくれる

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編集部