EXHIBITIONS

浜口陽三銅版画展 ー目をこらすと、ほら

 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで「浜口陽三銅版画展 ー目をこらすと、ほら」が開催されている。

 浜口陽三(1909〜2000)は、20世紀を代表する銅版画家のひとりだ。1950年頃から本格的に銅版画を追求し、カラーメゾチントという新たな技法を開拓。作品は、深みのある黒と繊細な色彩が版を刷り重ねることでつくられている。

 本展では《暗い背景のぶどう》をはじめ、浜口の銅版画を約50点展示。小コーナーでは、近年見つかった小さな現版(ドライポイント)6枚を再現した刷りとともに初公開。制作年代不明の実験的な版となっている。メゾチントとは異なる浜口陽三作品の一面を見る。