EXHIBITIONS
木下令子、中田さつき「Big sleep」curated by 今井俊介
MASUMI SASAKI GALLERYで、木下令子、中田さつきの展覧会「『Big sleep』curated by 今井俊介」が開催されている。本展は現在のアートの動向を知ることを目的としており、気鋭のアーティストおよび美術関係者をキュレーターとして迎える展覧会シリーズだ。
初回のキュレーションを務める今井俊介は、アートのみならずデザインの要素も取り入れながら鮮やかな抽象絵画を描くアーティストで、近年は東京オペラシティアートギャラリーや丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で個展を開催するなど、国内外で活躍を続けている。独自の感覚で自身の作品を制作するかたわら、大量の展覧会鑑賞を通じてアートについての思索を続ける今井は、木下令子と中田さつきによる作品を展示し、「時間」と作品との関係に光をあてる。
出展作家の木下令子は、布のドレープや紙の皺や折り目にスプレーガンを用いて着彩する作品や、日常にある光で印画紙を感光させて色彩を生み出す作品などを制作。素材の性質によって制作されるそれらの作品は、木下が選択する素材の特性と時間の経過を明らかにする。中田さつきは、武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、2018年に同大学院を修了。隣人の死に感じた死のリアリティをもとに作品を描き続けている中田は、死と向きあう人物や動物、主人が死んだ後に残され育ち続ける植物の様子などを幻想的かつ内省的に描き出す。
両作家の作品を見るうちに「Big sleep(大いなる眠り、永続する時間)」という言葉が思い浮かんだと今井は語っている。木下は穏やかに素材に関与して時間をとどめることで、中田は死後の場面を醒めた目線で思い描くことで、時間を作中に取り上げる。今井がキュレーションを手がける本展は、現代のアーティストが時間という概念をどのように作品に取り入れるのかという芸術を鑑賞する際のひとつの視座を鑑賞者に提供するとのこと。
初回のキュレーションを務める今井俊介は、アートのみならずデザインの要素も取り入れながら鮮やかな抽象絵画を描くアーティストで、近年は東京オペラシティアートギャラリーや丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で個展を開催するなど、国内外で活躍を続けている。独自の感覚で自身の作品を制作するかたわら、大量の展覧会鑑賞を通じてアートについての思索を続ける今井は、木下令子と中田さつきによる作品を展示し、「時間」と作品との関係に光をあてる。
出展作家の木下令子は、布のドレープや紙の皺や折り目にスプレーガンを用いて着彩する作品や、日常にある光で印画紙を感光させて色彩を生み出す作品などを制作。素材の性質によって制作されるそれらの作品は、木下が選択する素材の特性と時間の経過を明らかにする。中田さつきは、武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、2018年に同大学院を修了。隣人の死に感じた死のリアリティをもとに作品を描き続けている中田は、死と向きあう人物や動物、主人が死んだ後に残され育ち続ける植物の様子などを幻想的かつ内省的に描き出す。
両作家の作品を見るうちに「Big sleep(大いなる眠り、永続する時間)」という言葉が思い浮かんだと今井は語っている。木下は穏やかに素材に関与して時間をとどめることで、中田は死後の場面を醒めた目線で思い描くことで、時間を作中に取り上げる。今井がキュレーションを手がける本展は、現代のアーティストが時間という概念をどのように作品に取り入れるのかという芸術を鑑賞する際のひとつの視座を鑑賞者に提供するとのこと。