EXHIBITIONS
新城大地郎「赤」
ANOMALYで、新城大地郎による個展「赤」が開催されている。
新城大地郎は1992年沖縄県宮古島生まれ。現在も宮古島を拠点に活動。墨と筆を用いた伝統的な書をベースに、その枠を超えた作品で現代における書を追求している。2023年にはロサンゼルスのALTA Galleryで海外初個展「Black Wax」を開催、2024年に開催された金沢21世紀美術館の「すべてのものとダンスを踊って – 共感のエコロジー」展に作品が出品されるなど、国内外で活躍の場を広げている。
新城は、民俗学者で禅僧の岡本恵昭(1938〜2024)を祖父に持ち、幼少期から仙涯や白隠の作品が身近にある環境で墨を使って自由に文字を書いていた。大学で建築を学び、一度は建築設計に携わるが、社会や自分に対する違和感から仕事を終えた後に自宅で書くという行為を続け、2017年に個展を開催、本格的にアーティスト活動をスタートさせた。支持体に黒い文字というシンプルな書の構成にもとづきながら、太い線と点で解読ができないほど抽象化された文字は、画面の中で有機的なかたちとなっている。
本展は新城のANOMALYでの初個展となり、近年に身近に連続して起こった出来事から生まれた、いましか生み出すことのできない「赤」(*)というテーマから制作した最新作のキャンバスと紙作品約25点を発表。
*──悟りの境地は言葉や文字で伝えられるものではなく疑うことで開かれるという禅の教義。
新城大地郎は1992年沖縄県宮古島生まれ。現在も宮古島を拠点に活動。墨と筆を用いた伝統的な書をベースに、その枠を超えた作品で現代における書を追求している。2023年にはロサンゼルスのALTA Galleryで海外初個展「Black Wax」を開催、2024年に開催された金沢21世紀美術館の「すべてのものとダンスを踊って – 共感のエコロジー」展に作品が出品されるなど、国内外で活躍の場を広げている。
新城は、民俗学者で禅僧の岡本恵昭(1938〜2024)を祖父に持ち、幼少期から仙涯や白隠の作品が身近にある環境で墨を使って自由に文字を書いていた。大学で建築を学び、一度は建築設計に携わるが、社会や自分に対する違和感から仕事を終えた後に自宅で書くという行為を続け、2017年に個展を開催、本格的にアーティスト活動をスタートさせた。支持体に黒い文字というシンプルな書の構成にもとづきながら、太い線と点で解読ができないほど抽象化された文字は、画面の中で有機的なかたちとなっている。
本展は新城のANOMALYでの初個展となり、近年に身近に連続して起こった出来事から生まれた、いましか生み出すことのできない「赤」(*)というテーマから制作した最新作のキャンバスと紙作品約25点を発表。
*──悟りの境地は言葉や文字で伝えられるものではなく疑うことで開かれるという禅の教義。