New Dimensions: Expanded Consciousness　新次元 - 拡張する意識

　Mikke Galleryで、Mikkeキュレーターズ・コンペティション受賞者展の第4弾として、斯波雅子キュレーションによる展覧会「New Dimensions: Expanded Consciousness　新次元 - 拡張する意識」が開催される。出展作家は、草野絵美、サシャ・スタイルズ、シュランパー、たかくらかずき、野村康生、森万里子、ルー・ヤン。

　新しいテクノロジーが知覚の境界線を広げる現在、アートはどこまで私たちの「意識」を拡張しうるのか。アートとテクノロジーの交差点で新たな芸術表現を切り開くキュレーター・斯波雅子がキュレーションする本展は、宇宙、東洋思想、仏教、神話、AI、ブロックチェーンなど、現代の多元的な価値観を探究するアーティストたちが、日本の伝統的な精神性、最先端技術、自然、そして記憶を織り交ぜながら、鑑賞者を知覚と自己省察の変容の旅へと誘う。各作品は、自己とその再創造、伝統と革新、現実と超越が交錯する"場"を形成し、日常を超えた世界を創出する。

　本展に際して、キュレーターの斯波雅子は次のように述べている。

「『新次元：拡張する意識』は、禅の思想や仏教的教義、自然、記憶、そして最先端テクノロジーといった多様な要素を手掛かりに、私たちの内面世界とその拡張可能性を探る展覧会です。出展作品は、『自己とその再創造』『伝統と革新』『現実と超越』といった普遍的テーマを内包しながら、テクノロジーを媒介として、感覚・認識・存在をめぐる新たな次元の扉を開こうとするアーティストたちの試みです。

　鑑賞者は、作品との対話を通じて自己認識と内省を繰り返し、変化の激しい現代における『混乱』を、むしろ古代の知恵や精神的叡智への回帰としてとらえる視点を得ることができます。本展は、精神性・テクノロジー・アートが交差する場として構成され、作品一つひとつが異なる意識状態へのポータルとなり、人間の知覚の可能性を再定義する場を創出します。急速に進化する時代において、アートが私たちの意識をどこまで連れて行けるのか、その可能性に迫ります」（展覧会ウェブサイトより）。