EXHIBITIONS

第18回 shiseido art egg 第3期展 平田尚也展

2025.05.28 - 06.29

展示風景より、平田尚也《Sneaky Skins In a Dispersion of Agensy》(2025) 撮影:編集部

 資生堂ギャラリーでは、第18回「shiseido art egg」に入選した、大東忍、すずえり(鈴木英倫子)、平田尚也の3名の個展を開催。その第3期展として平田尚也の個展が開催される。

「shiseido art egg」とは、資生堂が新進アーティストを応援する公募プログラムで、人々の感性と多様な価値観を刺激し、新たな美の可能性を押し広げるアーティストに個展開催の機会を提供するというもの。2006年にスタートして以来、延べ51名(組)の入選アーティストが個展を開催、その後も活躍の幅を広げている。

 第18回目となる今年は、応募総数291件のなかから、大東、すずえり、平田の3名を選考。独自の視点で今日の世界を見つめ、時代が抱える不安や困難に向きあい、そこから新しい価値観や美意識を表現しているかが審査のポイントとなった。

 平田は、デジタルテクノロジーの進展により、身体そのものの仮想化が進み、アバターが一般化しつつある今日において、人々の身体性やアイデンティティを探求している。VRSNS(ソーシャルVR)で使用されるアバターは、たんなる「仮の姿」ではなく、意志によって選択された個性や思考を反映し、精神の本来のかたちを現す「映し鏡」でもある。本展では「身体という表面に宿る魂の在りか」を探る考察を試みる。