EXHIBITIONS
開館30周年記念 MOT コレクション
9つのプロフィール 1935→2025
東京都現代美術館で、開館30周年記念 MOT コレクション「9つのプロフィール 1935→2025」が開催される。
東京都現代美術館は、今年開館30周年を迎えた。東京都美術館から引き継いだ作品を含む約3500点で開館した当初の常設展示では、第二次世界大戦後の日本の前衛美術を始点に、国際的な視野から「現代美術の流れをわかりやすく示す」ことを主眼としていた。その後、作品の収蔵を続けることで新たな視点が加わり、この「流れ」は様々に枝分かれし変化した。2005年以降は「MOT コレクション」展として多角的な切り口を設けて所蔵作品を紹介している。
本展では、90年にわたる美術を10年ごとに区切った9つの部屋で辿る。1935年を起点としたのは、戦前・戦中期の所蔵品が充実してきたことで戦後美術とのつながりを見出し、2025年と明記したのは、いまここの時点からコレクションを見ることを示している。
現在、同館の所蔵作品は、約6000点となり、その内容も30年前と比較すると大いに多様化している。所蔵作品は更新され続け、未完のまま未来に引き継がれていくが、その時々の焦点や見せ方によって、多様な物語が立ち上がってくる。本展は、いまの時代の美術を過去と現在の接点から再考する契機となるだろう。
東京都現代美術館は、今年開館30周年を迎えた。東京都美術館から引き継いだ作品を含む約3500点で開館した当初の常設展示では、第二次世界大戦後の日本の前衛美術を始点に、国際的な視野から「現代美術の流れをわかりやすく示す」ことを主眼としていた。その後、作品の収蔵を続けることで新たな視点が加わり、この「流れ」は様々に枝分かれし変化した。2005年以降は「MOT コレクション」展として多角的な切り口を設けて所蔵作品を紹介している。
本展では、90年にわたる美術を10年ごとに区切った9つの部屋で辿る。1935年を起点としたのは、戦前・戦中期の所蔵品が充実してきたことで戦後美術とのつながりを見出し、2025年と明記したのは、いまここの時点からコレクションを見ることを示している。
現在、同館の所蔵作品は、約6000点となり、その内容も30年前と比較すると大いに多様化している。所蔵作品は更新され続け、未完のまま未来に引き継がれていくが、その時々の焦点や見せ方によって、多様な物語が立ち上がってくる。本展は、いまの時代の美術を過去と現在の接点から再考する契機となるだろう。