EXHIBITIONS

2025コレクション展 第1期 余白を愉しむ

2025.07.10 - 10.05

福田豊四郎 五月山湯 秋田県立近代美術館

 秋田県立近代美術館で「2025コレクション展 第1期 余白を愉しむ」が開催されている。

「白紙も模様の内なれば心にてふさぐべし」。これは、江戸時代初期の絵師・土佐光起(1617~91)が著した画法書『本朝画法大伝』に載る一文だ。意訳すると「余白も絵の一部であるから、心で補って鑑賞すべきである」となる。中国や日本の絵画において、「余白」は重要な役割を果たしてきた。その伝統を受け継ぐ日本の近現代の画家たちの作品にも、「余白」を活かした作品が多く見られる。

 本展では「余白」に注目し、同館のコレクションより日本画を中心に約40点の作品を紹介。「余白」に想像を巡らせ、画家たちが伝えたかったものを体感してほしい。