EXHIBITIONS
永青文庫 近代日本画の粋―あの猫が帰って来る!―
永青文庫で「永青文庫 近代日本画の粋―あの猫が帰って来る!―」が開催される。
本展は、重要文化財である菱田春草《黒き猫》の修理完成を記念して企画されるもので、明治期から昭和初期にかけて活躍した近代日本画の巨匠たちの優品を紹介する。展示の中心となる《黒き猫》は、墨の濃淡とぼかしを駆使して柔らかな毛並みを表現した作品であり、1910年の第4回文展出品作として高く評価された。今回、クラウドファンディングおよび国、都、区からの補助により、本格的な修理が初めて実施され、その完成を記念しての特別公開となる。
会場では《黒き猫》をはじめ、春草の《落葉》(重要文化財)など全4点の作品を前後期に分けて展示。さらに横山大観、下村観山、鏑木清方といった同時代の代表的日本画家の作品も併せて紹介される。また、永青文庫の設立者・細川護立と作家たちとの交流の跡を示す資料や画稿などもあわせて展示され、コレクション形成の背景に迫る構成となっている。
加えて、特別展示として、修理を終えたばかりの清拙正澄および楚石梵琦の墨蹟2点(いずれも重要文化財)も公開される。近代日本画と中国墨蹟が一堂に会する貴重な機会となっている。
本展は、重要文化財である菱田春草《黒き猫》の修理完成を記念して企画されるもので、明治期から昭和初期にかけて活躍した近代日本画の巨匠たちの優品を紹介する。展示の中心となる《黒き猫》は、墨の濃淡とぼかしを駆使して柔らかな毛並みを表現した作品であり、1910年の第4回文展出品作として高く評価された。今回、クラウドファンディングおよび国、都、区からの補助により、本格的な修理が初めて実施され、その完成を記念しての特別公開となる。
会場では《黒き猫》をはじめ、春草の《落葉》(重要文化財)など全4点の作品を前後期に分けて展示。さらに横山大観、下村観山、鏑木清方といった同時代の代表的日本画家の作品も併せて紹介される。また、永青文庫の設立者・細川護立と作家たちとの交流の跡を示す資料や画稿などもあわせて展示され、コレクション形成の背景に迫る構成となっている。
加えて、特別展示として、修理を終えたばかりの清拙正澄および楚石梵琦の墨蹟2点(いずれも重要文化財)も公開される。近代日本画と中国墨蹟が一堂に会する貴重な機会となっている。