EXHIBITIONS
ソニア・ドローネー「Everything Is Feeling」
Pace 東京で、ソニア・ドローネーによる個展「Everything Is Feeling」が開催されている。
ソニア・ドローネー(1885〜1979)は、20世紀を代表するモダニズムの先駆的芸術家であり、絵画だけでなくテキスタイルやファッションデザインの分野でも活躍。ウクライナ生まれのドローネーは、幼少期にロシアに移り、10代でドイツに留学した。その後パリに定住し、1910年に画家ロベール・ドローネーと結婚。「同時性(simultanéisme)」と呼ばれる色彩の対比にもとづく独自の抽象理論を展開し、のちに「オルフィスム(Orphism)」として知られる前衛的な表現を牽引した。
本展では、ドローネー自身の言葉を引用したタイトル「Everything Is Feeling」のもと、1920から40年代にかけて商業用ファブリックデザインの習作として制作された紙作品を中心に紹介。花や格子模様、星の閃光、抽象図形などが小スケールで描かれた約40点の作品は、ドローネーのかたちと素材への探求を示すものであり、多くが支援者ジョルジオ・マルコーニによる特注フレームに収められている。本展は、ミラノのジオ・マルコーニ・ギャラリーとの協働により実現したものであり、同時開催されるレオ・ビラリール展とあわせて、抽象表現における知覚・リズム・錯視的効果へのアプローチを対比的に鑑賞できる機会となるだろう。
ソニア・ドローネー(1885〜1979)は、20世紀を代表するモダニズムの先駆的芸術家であり、絵画だけでなくテキスタイルやファッションデザインの分野でも活躍。ウクライナ生まれのドローネーは、幼少期にロシアに移り、10代でドイツに留学した。その後パリに定住し、1910年に画家ロベール・ドローネーと結婚。「同時性(simultanéisme)」と呼ばれる色彩の対比にもとづく独自の抽象理論を展開し、のちに「オルフィスム(Orphism)」として知られる前衛的な表現を牽引した。
本展では、ドローネー自身の言葉を引用したタイトル「Everything Is Feeling」のもと、1920から40年代にかけて商業用ファブリックデザインの習作として制作された紙作品を中心に紹介。花や格子模様、星の閃光、抽象図形などが小スケールで描かれた約40点の作品は、ドローネーのかたちと素材への探求を示すものであり、多くが支援者ジョルジオ・マルコーニによる特注フレームに収められている。本展は、ミラノのジオ・マルコーニ・ギャラリーとの協働により実現したものであり、同時開催されるレオ・ビラリール展とあわせて、抽象表現における知覚・リズム・錯視的効果へのアプローチを対比的に鑑賞できる機会となるだろう。