EXHIBITIONS

レオ・ビラリール「Golden Game」

2025.09.05 - 10.18

Villareal, Leo Golden Game (Large)1 2025 ©Leo Villareal,courtesy Pace Gallery

 Pace 東京で、レオ・ビラリールによる個展「Golden Game」が開催されている。

 レオ・ビラリールは1967年、米・ニューメキシコ州生まれ。LEDライトと独自のプログラミングを駆使して、光の周波数や強度、パターンを変化させる作品を展開。壁面彫刻から大規模な公共空間でのインスタレーションに至るまで、光・空間・テクノロジーの関係性を探求する作品群を多数手がけており、自然現象を想起させる抽象的かつ没入的な表現で注目を集めている。

 本展は、虎ノ門ヒルズステーションタワーに設置されたパブリックアート《Firmament(Mori)》(2023)に続く、日本におけるビラリールの活動の一環として位置付けられている。会場では、木材を主要素材とし、初めてホワイトオークをもちいた壁掛け彫刻の最新作を発表。「Golden Game」と題された本シリーズは、日本における木という素材の文化的・歴史的意義にも着目しており、光の動きと彫刻が融合した新たな視覚表現に挑戦している。なお本展覧会は、ソニア・ドローネーとの同時開催であり、抽象表現における知覚・パターン・リズムへのアプローチの共鳴も見どころのひとつとなっている。