石橋財団コレクション選　特集コーナー展示　安井曾太郎

　アーティゾン美術館で「石橋財団コレクション選　特集コーナー展示　安井曾太郎」が開催される。

　安井曾太郎（1888〜1955）は、フランス留学後の長い模索期を経て、対象の本質をとらえるデフォルメ表現による独自の画風を確立した画家。その作風は「安井様式」と称され、日本近代洋画史において重要な位置を占めている。

　本展は、アーティゾン美術館が近年収蔵した《座像》（1929）を中心に構成。同作は、安井の代表的なスタイルを初めて世に示した作品であり、安井の画業における転機を示す重要作である。展覧会では、この《座像》に焦点を当て、安井の滞欧期から最晩年までの画業の変遷を紹介する。