EXHIBITIONS
特別展
蒟醤 山下義人展
高松市美術館で、特別展「蒟醤(きんま)山下義人展」が開催される。
山下義人は1951年に高松市に生まれ。山下は、香川県立高松工芸高等学校および香川県漆芸研究所で蒟醤をはじめとする漆芸技法を幅広く習得した。卒業後、磯井正美(重要無形文化財「蒟醤」保持者)に師事し、蒟醤の技の錬磨に努めたのち、76年に上京し田口善国(重要無形文化財「蒔絵」保持者)に師事して蒔絵を学んだ。
山下の蒟醤技法は「面彫り」の技を特徴としており、幅広い彫りと色埋めを丹念に繰り返し、数十色の色漆を塗りかさねることで緻密なグラデーションを生み出す。その特徴的な蒟醤と蒔絵を組みあわせることで漆の表現の幅を広げ、独自の漆世界を築いた。2013年には蒟醤の技法で重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)に認定されている。また、香川県漆芸研究所および石川県立輪島漆芸技術研修所で技術指導にあたり、日本伝統工芸展では審査委員を歴任するなど、後進の指導・育成にも尽力している。
本展では、第41回日本伝統工芸展で朝日新聞社賞を受賞した《水の音 蒟醤蒔絵食籠》(1994)や、第52回日本伝統工芸展で日本工芸会保持者賞(優秀賞)を受賞した《くれない 蒟醤箱》(2005)をはじめ、巧みな技によって生み出された代表作を多数紹介する初の回顧展である。
山下義人は1951年に高松市に生まれ。山下は、香川県立高松工芸高等学校および香川県漆芸研究所で蒟醤をはじめとする漆芸技法を幅広く習得した。卒業後、磯井正美(重要無形文化財「蒟醤」保持者)に師事し、蒟醤の技の錬磨に努めたのち、76年に上京し田口善国(重要無形文化財「蒔絵」保持者)に師事して蒔絵を学んだ。
山下の蒟醤技法は「面彫り」の技を特徴としており、幅広い彫りと色埋めを丹念に繰り返し、数十色の色漆を塗りかさねることで緻密なグラデーションを生み出す。その特徴的な蒟醤と蒔絵を組みあわせることで漆の表現の幅を広げ、独自の漆世界を築いた。2013年には蒟醤の技法で重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)に認定されている。また、香川県漆芸研究所および石川県立輪島漆芸技術研修所で技術指導にあたり、日本伝統工芸展では審査委員を歴任するなど、後進の指導・育成にも尽力している。
本展では、第41回日本伝統工芸展で朝日新聞社賞を受賞した《水の音 蒟醤蒔絵食籠》(1994)や、第52回日本伝統工芸展で日本工芸会保持者賞(優秀賞)を受賞した《くれない 蒟醤箱》(2005)をはじめ、巧みな技によって生み出された代表作を多数紹介する初の回顧展である。