2025.11.5

アートウィーク東京、今年の見どころは? 買える展覧会や巡回バス、特設バーも

「アートウィーク東京(AWT)」が今年も開催される。期間は11⽉5⽇〜9⽇の5日間。

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 東京における現代美術の創造性と多様性を発信する年に⼀度のイベント、「アートウィーク東京(AWT)」が今年も開催される。期間は11⽉5⽇〜9⽇の5日間。

 アートウィーク東京(AWT)は、都内50以上の美術館・ギャラリーがそれぞれ開催する展覧会や、AWTが独⾃に開催する展覧会やシンポジウム、バーといったプログラムのほか、⾳楽イベントや建築ツアー、多様な関連イベントを⾃由に巡ることで東京のアートやカルチャーを楽しめる分散型のイベントだ。

 都内に点在するこれらのアートスペースやAWT のプログラム会場を乗り降り⾃由な無料のシャトルバス「AWT BUS」が巡回。このバスに乗って複数のアートスペースを巡ることで、東京の現代美術のシーンを感じることができる。

AWT BUS

 また、「買える展覧会」として始まった「AWT FOCUS」は、今年も⼤倉集古館を舞台に開催。3回目となる今年は、初めて海外から監修者としてアダム・シムジックを迎える。「ドクメンタ14」で芸術監督を務めたことでも知られるシムジック。「リアルとは?」をテーマに、ソーシャルメディア時代における「リアル」が持つ意味を、芥川(間所)沙織、赤瀬川源平、風間サチコ、鷹野隆大、高松次郎、リー・キット、ヤン・ヴォーなど60組のアーティストの100点を超える作品によって問いかける。

展示風景より
展示風景より
展示風景より
展示風景より
展示風景より

 さらにAWT参加ギャラリーのアーティストが⼿がける映像作品から選りすぐりのビデオプログラムを上映する「AWT VIDEO」では、「儀礼、あるいは祈りの不条理な美」をテーマに、10組の作家が参加。東京都現代美術館学芸員で、「恵⽐寿映像祭」の創設も担った岡村恵⼦が監修を務める。会場は三井住友銀行東館1階 アース・ガーデン(無料)。

ナヤブ・ノール・イクラム ザ・ファミリー 2022
Chim↑Pom K-I-S-S-I-N-G 2011
© Chim↑Pom, courtesy the artist and Anomaly

 会期中に南⻘⼭に特設されるポップアップバー「AWT BAR」も利用したい。今年はバーのアドバイザーに、建築家ユニットSANAAの共同主宰であり、東京都庭園美術館の館⻑も務める妹島和世が就任。バーの設計は松沢一応が担当する。

 ここでは、ミシュラン三つ星レストラン「レフェルヴェソンス」のエグセクティブシェフ・生江史伸によるオリジナル料理、小沢剛、Chim↑Pom from Smappa!Gruop、やなぎみわの3組とコラボレーションしたカクテルのほか、⾳楽やパフォーマンスといったイベントも楽しめる。

松沢一応による「AWT BAR」イメージ ©︎ichio matsuzawa office
金のフィナンシェ、海藻のジャンボンブール
左から、小沢剛、Chim↑Pom from Smappa!Gruop、やなぎみわがそれぞれ考案したカクテル