2025.9.25

「エヴァンゲリオン」の30周年記念展「ALL OF EVANGELION」。エントランスイメージや展示構成が発表

「エヴァンゲリオン」シリーズの30周年を記念した展覧会「ALL OF EVANGELION」が、東京・六本木の東京シティビューで開催。その展示構成が発表された。会期は11月14日〜26年1月12日。

エントランスイメージ ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会 ©カラー
前へ
次へ

 「エヴァンゲリオン」シリーズの30周年を記念した展覧会「ALL OF EVANGELION」が、東京・六本木の東京シティビューで開催される。会期は11月14日〜26年1月12日。

 本展は、展望台の絶景を背景に、エヴァンゲリオン初号機の大型フィギュアが印象的に展示されたエントランスから始まり、シリーズの原点であるTVアニメの設定や新劇場版シリーズの原画など、実際に放送された映像の制作資料がこれまでにない規模で展示。壮大な世界観がどのように作られたのかを垣間見ることができるものとなる。

  六本木ヒルズ森タワー52階に位置するエントランスでは、東京タワーや東京湾などを背景にエヴァンゲリオン初号機フィギュアが登場。日没後は東京会場限定の照明演出で、30周年の「祝祭」をが表現される。

エントランスイメージ ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会 ©カラー

 序章では、1995年10月4日に放送が始まったテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のアニメーション制作時に用いられた、作品の設計図ともいえる「設定資料」を紹介。放送が始まる前から膨大な試行錯誤が重ねられた同作のつくり上げた、シリーズの礎を知ることができる。

序章のイメージ ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会 ©カラー

 第1章では「新世紀エヴァンゲリオン」が放送された当時の「セル画」を紹介。透明なフィルムに絵の具でキャラクターや造作物を描いたセル画は、目や口だけなどのパーツに分けられ、連続した滑らかな動きを表現するために使われました。本章では、アニメや特撮の資料を管理・保全することを目的に庵野秀明が設立したNPO法人「アニメ特撮アーカイブ機構」協力の下、現存する合計1万カット以上から厳選された貴重なセル画を約270点が展示される。

 第2章は『エヴァンゲリオン』の声優陣の貴重なオーディション音声の一部や、フィルムの設計図ともいえる絵コンテのほか、予告映像の総集編を紹介する。

 第3章は「新世紀エヴァンゲリオン:放送開始から12年後、2007年に劇場公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』と、その続編となる『:破』『:Q』に焦点を当てる「新世紀エヴァンゲリオン」とはまったく異なる展開を迎えたこの連作について、本章では、クリエイターの思いや繊細な筆致が分かる手描きの原画やレイアウトのほか、デジタル上で制作されたメカや背景が融合した映像美が生み出されていく様を紹介する。

 最後となる第4章は、「エヴァンゲリオン」シリーズのひとつの結末となる、2021年に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を取り上げる。手描きのアニメーションからデジタル制作、そして実写の手法も取り入れて進化し続けた「エヴァ」の世界がどう結実したのか、完結作の設定資料や原画などをもとに辿る。

 なお、本展ならではの試みとして、主人公たちの年齢である14歳にちなんで、1995年4月1日~1996年3月31日の期間に満14歳だった人は1000円、2025年4月1日~2026年3月31日までの期間に満14歳を迎える人は500円に割引される、期間限定(2025年11月17日10:00~11月30日17:45 )の割引特別チケットがチケットカウンターで用意される。 

 また、東京会場では平日限定で特製オリジナルカードのプレゼントも行われる予定。描き下ろされた登場人物「シンジ、レイ、アスカ、カヲル、マリ」の5種類のオリジナルカードが用意される。