2026.4.23

特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が、京都と東京で開催へ。Vtuber・儒烏風亭らでんがスペシャルサポーターに就任

京都・東山の京都国立博物館と東京・上野の東京国立博物館で、特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が開催される。会期はそれぞれ10月6日〜11月29日(京都)、2027年1月19日〜3月14日(東京)。

《源氏物語図扇面貼交屏風》左隻(室町時代、16世紀)広島・浄土寺
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 京都・東山の京都国立博物館と東京・上野の東京国立博物館で、特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が開催される。会期はそれぞれ10月6日~11月29日(京都)、2027年1月19日~3月14日(東京)。なお、両館が『源氏物語』をテーマにした大規模な特別展を開催するのは、京都国立博物館では約50年ぶり、東京国立博物館にいたっては初の試みとなる。

世界最古の長編小説とも称される『源氏物語』

 平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』。本作は、平安の貴族文化を象徴するに留まらず、後世の絵画・工芸・芸能へと連なる日本文化の源泉となった。日本文学史を代表するこの王朝物語は、その普遍的な魅力ゆえに、いまなお時代を超えて多くの人々に愛され続けている。

 本展では、『源氏物語』の場面やモチーフを表した絵画や工芸品を一堂に集めるとともに、後世に書き継がれた写本や注釈類、さらには物語から派生した芸能の広がりまでを包括的に紹介。250点に及ぶ作品を通じて、日本文化に豊かな「かがやき」を与え続けた、名作の魅力を再発見する機会となる。

土佐光起筆《紫式部像》(江戸時代、17世紀)滋賀・石山寺

現存最古の源氏絵、国宝《源氏物語絵巻》などの重要作が一堂に

 出品作品についていくつか紹介したい。大きな見どころのひとつとなるのは、現存最古の源氏絵、国宝《源氏物語絵巻》だ。本作が場面を変えて全期間出品されるほか、海外からの里帰り作品も展示される。

土佐光茂筆《車争図屛風》右隻(室町時代、1560)京都・仁和寺

 また、近年研究者のなかでも注目を集めるのは、「幻の源氏物語絵巻」と称される作品群だ。完成すれば200巻に及んだのではないかと考えられるこれらの源氏絵も、本展では多数出品される。

《源氏物語絵巻(盛安本) 葵》部分(江戸時代、17世紀)京都国立博物館

 本展ではこれらをはじめとする作品を、「源氏物語を写す」「源氏物語の作者 紫式部」「国宝 源氏物語絵巻」「源氏物語を深める」「源氏物語でかざる」「源氏物語でいろどる」「源氏物語であそぶ」「源氏物語を描き継ぐ」の全8章立てて構成。千年以上にわたって日本文化に影響を与え続けてきた『源氏物語』の世界やその広がりを通覧する、またとない機会となるだろう。

重要文化財《紫式部日記絵巻断簡》(鎌倉時代、13世紀)東京国立博物館
土佐光吉・長次郎筆 重要文化財《源氏物語画帖 若紫》(安土桃山時代、17世紀)京都国立博物館 京都会場のみに出品
上村松園筆《焔》(1918)東京国立博物館 東京会場のみに出品

 さらに、巡回展ならではの取り組みとして、京都会場と東京会場では出品作品にそれぞれ特徴をもたせている。例えば、京都展では重要文化財《能面 泥眼》(江戸時代、17世紀)が、東京展では浮世絵作品《美人愛猫図》(江戸時代、1781~89頃)が展示されるという。

重要文化財《能面 泥眼》「天下一河内」焼印(江戸時代、17世紀)東京国立博物館 京都会場のみに出品
礒田湖龍斎筆《美人愛猫図》(江戸時代、1781~89頃)東京国立博物館 東京会場のみに出品

音声ガイドナビゲーターやスペシャルサポーターの情報も

 また、本展の音声ガイドナビゲーターには俳優・塩野瑛久が、スペシャルサポーターにはVtuber・儒烏風亭らでん(hololive DEV_IS)が就任した。両者のコメントを掲載する。

塩野瑛久 コメント
時代を越えて、これほどまでに多彩な美を生み出し、愛され続けてきた物語にまた携わることができて大変光栄に思います。
かつて大河ドラマ「光る君へ」で一条天皇の人生を歩んだ私にとって、『源氏物語』はどこか懐かしく、また特別な縁を感じる作品です。
皆さまにより深く、作品の魅力を伝えられたらと思います。

悠久の時を超えて集結する“美のかがやき”を、どうぞ心ゆくまでご堪能ください。

(プレスリリースより一部抜粋)
儒烏風亭らでん コメント
この度、スペシャルサポーターに就任させていただくことになりました!
平安時代、紫式部によって書かれた『源氏物語』は今でも多くの方に愛され、アニメや漫画、ドラマなどさまざまなメディアで新たな姿を見せてくれます。
時を超えて「描きたい」と思わせる力と魅力を持った源氏物語の世界を、皆さまと一緒に味わうことができること、とても光栄に思います。

物語と、それを繋ぐメディアがいつまでも守られ、愛されますように。

(プレスリリースより一部抜粋)

 ほかにも、コラボレーションイベントや各会場ならではの特別企画なども実施される予定となっているため、詳細は公式ウェブサイトなどでもチェックしてほしい。