愛知県陶磁美術館が4月1日にリニューアルオープン。「新シュウ蔵品展」やリニューアルされた常設展を開催
1年9ヶ月の修繕工事を経て、愛知県陶磁美術館が4月1日にリニューアルオープンする。再開に伴い「新シュウ蔵品展」や新たな常設展も開催される。

昭和モダニズム建築の巨匠・谷口吉郎が設計した愛知県陶磁美術館。同館が1年9ヶ月の修繕工事を経て、4月1日にリニューアルオープンする。
今回のリニューアルでは、施設内の修繕として天井耐震改修工事を行い、展示室をはじめ鑑賞エリアの床・壁修繕および照明のLED化を実施。また、展示室では、新規展示ケースを導入し、本館1階ロビーのトイレには、瀬戸・常滑の陶芸作家が制作した洗面鉢を設置するなど、一層快適な利用環境を整えた。さらに、ラウンジは床面の絨毯を張替え、明るく開放的な空間に変わりキッズコーナーも新たに設けた。


リニューアルオープンを記念し、「新シュウ蔵品展-美術館シュウシュウのあれこれ」が開催。令和に入ってから新収蔵した作品のなかから、秀でた「秀(シュウ)」、探し求める「捜(シュウ)」など作品にまつわる「シュウ」を紹介する。


三郷陶器は愛知を代表する高級陶磁器メーカー。手描き装飾を担当したのは、愛知県瀬戸市出身の画家・大田龍一(1915〜1994)
また、常設展も大幅にリニューアル。新たな愛陶コレクション展「世界はやきものでできている」では、日本・中国のやきものの歴史、世界のやきものなど、様々なテーマをもとに定期的に展示替えを行っていく。さらに、手持ちのスマートフォンでコレクション展の作品解説を読んだり、音声で聞いたりしながら展覧会を楽しめる音声ガイドアプリ「ポケット学芸員」も導入される。