最新の人型ロボット「アンドロイド・マリア」が誕生。11月に都内で本格デビューへ
音楽家・渋谷慶一郎が代表を務めるアタック・トーキョー株式会社(ATAK)が発表した、最新の人型ロボット「アンドロイド・マリア」。11月5日に都内コンサートホールにて本格的なデビューが決定した。

音楽家・渋谷慶一郎が代表を務めるアタック・トーキョー株式会社(ATAK)が、最新の人型ロボット「アンドロイド・マリア」を発表した。今年11月5日に都内コンサートホールにて本格的なデビューを果たす。
渋谷慶一郎は、1973年東京生まれ。電子音楽作品からピアノソロ 、オペラ、映画音楽、サウンドインスタレーションまで作品は多岐にわたり、東京とパリを拠点に活動している。2012年に初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』を発表、2018年にはAIを搭載したアンドロイドとオーケストラによる作品、アンドロイド・オペラ『Scary Beauty』を発表している。その後も次々と作品を手がけ、テクノロジーや生と死の境界領域について問いかける作品を制作している。
そんな渋谷が代表を務めるATAKは、渋谷の10年近く取り組んできた舞台芸術の成果をもとに、さらなる身体性と表現の進化、そして世界一美しいアンドロイドを目指して「アンドロイド・マリア」を開発。今年6月初旬にPRADA MODE OSAKAにて初公開した。
「アンドロイド・マリア」は、これまでの空気圧駆動のアンドロイドとは異なり、50以上の関節すべてをモーター駆動化されており、より滑らかで有機的な動きが可能になった。造形は、古代から現代に至る多様な女神像や菩薩像をAIが学習し生成したコンセプトデザインをベースにしている。下半身は地下茎を思わせる無数のチューブで覆われており、大地との繋がりや生命、存在そのものを想起させることを意図されている。また内蔵カメラとマイクによって、常時人間の存在を認識し、対話やパフォーマンスも可能となっている。

