2026.8.6

東京国立博物館のレストラン3店舗が刷新。法隆寺宝物館には「鮨会席 おく乃」がオープン

東京国立博物館が、館内にある飲食施設3店舗をリニューアルする。東洋館別棟のレストランとカフェは8月28日、法隆寺宝物館の鮨会席店は9月30日にオープン予定。

東京国立博物館
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 東京・上野の東京国立博物館が、館内の飲食施設3店舗をリニューアルする。新たに誕生するのは、東洋館別棟1階の「THE RESTAURANT 東京国立博物館」、その前に設けられる「ガーデンカフェ」、法隆寺宝物館1階の「鮨会席 おく乃」。3店舗はすべてオークス株式会社が運営し、空間デザイナー・料理研究家で同館アンバサダーの行正り香が監修に携わる。

 今回のリニューアルでは、レストランをたんなる飲食の場ではなく、展示鑑賞の体験をより豊かにする空間として位置づける。館内で過ごす時間そのものを文化体験の一部ととらえ、国内外から訪れる来館者の満足度向上につなげる狙いだ。

 8月28日にオープンする「THE RESTAURANT 東京国立博物館」のコンセプトは「観覧の余韻を感じる場所」。和モダンの空間で、東博御膳(3800円)や東博カツサンド(1500円)、薬味冷やしうどん(1500円)などの和洋食を提供する。店内94席とテラス44席を備え、金曜・土曜などの夜間開館日には20時まで営業する予定だ。

東博御膳
東博カツサンド
薬味冷やしうどん

 同じく8月28日には、同店前に「ガーデンカフェ」が開業する。テラス席とテイクアウトを中心とし、軽食やカフェメニュー、スパークリングワインなどを提供。トリュフ風味のフライドポテトやソフトクリームといったメニューを、緑と歴史的建築に囲まれた屋外空間で楽しめる。

トリュフ風味のフライドポテト

予約制の夜の部も営業

 注目されるのが、9月30日に法隆寺宝物館1階でオープン予定の「鮨会席 おく乃」だ。「博物館の奥に佇む上質な和空間。匠の寿司と旬の食」をコンセプトに、産地直送の食材や旬の味覚を用いた会席料理と、職人が握る寿司を組み合わせたコースを中心に提供する。カウンター8席と個室1室(8席)を設け、鮨会席コースは3万5000円。昼の部に加え、予約制の夜の部も営業する。

鮨会席コース

 法隆寺宝物館は、法隆寺から皇室へ献納された宝物を保存・展示する施設として、1999年に開館した谷口吉生設計の建築で、正面の水盤やガラスを用いた静謐な空間。建築学会賞も受賞している。この建築の内部で、日本の文化財とともに食文化を体験する場が新たに設けられることになる。

 谷口吉郎が設計した東洋館と、その息子である谷口吉生が手がけた法隆寺宝物館。それぞれの建築に置かれる新たな飲食施設は、展示を見る前後の時間を含め、博物館での1日をどのようにデザインできるのかを示す試みとなりそうだ。