空間に広がる「カーペット」。オランダの創作集団「We Make Carpets」による特別展がISSEY MIYAKE GINZA | CUBEでスタート
日常的な素材を用いて緻密で独創的なインスタレーションを制作するオランダの創作集団「We Make Carpets」。その特別展「Fold and Crease (Extended) —折るごとに、重ねるごとに広がるかたち—」が、東京・銀座のISSEY MIYAKE GINZA | CUBEで開催されている。

オランダの創作集団「We Make Carpets」による特別展「Fold and Crease (Extended) —折るごとに、重ねるごとに広がるかたち—」が、東京・銀座のISSEY MIYAKE GINZA | CUBEで始まった。会期は4月27日まで。
We Make Carpetsは、日常的な素材を用いて緻密で独創的なインスタレーションを制作する創作集団であり、2009年に結成されて以来、そのユニークなアプローチで注目を集めてきた。16年には21_21 DESIGN SIGHTの「雑貨展」に参加し、大規模なサイトスペシフィック作品を発表。近年は、世界各地の美術館やギャラリーで展示を行い、現地の文脈に根ざした素材の使用や斬新な手法で評価されている。

彼らの作品は、スポンジや使い捨てフォーク、洗濯ばさみといった身近な日用品や建築材料を使用し、膨大な数の素材を慎重に配置することで、空間に複雑で調和の取れた文様が広がる。その「カーペット」のような作品は、視覚的にリズム感を持ち、しばしば驚きの美を生み出す。また彼らの作品は、計画的に組み立てられるのではなく、即興的に共同作業を行うことで完成される。そのため、作品は毎回異なる表情を見せ、見るたびに新たな発見がある。