magma「OTOGIBANASHI BEYOND」

　銀座 蔦屋書店で、magmaによる個展「OTOGIBANASHI BEYOND」が開催されている。

　magmaは、ともに武蔵野美術大学空間演出デザイン学科を卒業した杉山純と宮澤謙一が、在学中に結成したアーティストユニットだ。作品制作のほか、家具やプロダクト、空間演出・制作などのクライアントワークも手がける。magmaは、廃材や樹脂、電動器具など様々なパーツを素材として組みあわせながら立体作品を制作。制作過程や作品にふたりの性格や特徴が活かされながら、それらが混じりあい、独自の作品世界が広がる。

　本展では「おとぎ話」をテーマにした新作立体作品約20点を発表。人々が持つ多様な「おとぎ話」のイメージを表現する。

　以下、magmaによるアーティストステートメントとなる。

「現在容易に手に取ることのできるおとぎ話が持つ教訓や美的感覚、社会常識は、現代社会の価値観を映す鑑だ。物語は時代との整合性をとるように修正・改変を繰り返し脈々と引き継がれてきた。しかし伝承は時に伝言ゲームのように、詳細の消失・部分の強調・過度な簡略化を経てノイズまみれの解答を生み出す。本展は誰もが頭の片隅に持つイメージを、ものともので紡ぐ物語である」（展覧会ウェブサイトより）。