EXHIBITIONS
ながさきピース文化祭 2025
皇室の名品と長崎―皇居三の丸尚蔵館収蔵品展
長崎県美術館で「ながさきピース文化祭 2025 皇室の名品と長崎―皇居三の丸尚蔵館収蔵品展」が開催される。
第40回国民文化祭、第25回全国障害者芸術・文化祭「ながさきピース文化祭 2025」にあわせて開催される本展では、皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・公開している皇居三の丸尚蔵館の収蔵品を中心に構成される。
とりわけ本展では、明治以降の長崎ゆかりの美術に焦点をあて、約6200件におよぶ尚蔵館コレクションのなかから、洋画家・山本森之助(長崎市生まれ)や日本画家・荒木十畝(大村市生まれ)といった近代画壇を代表する作家の名品を展示。これらは、長崎県美術館が長年にわたって取り組んできた地域美術の発掘・紹介の延長線上に位置づけられる内容である。
さらに展示後半には特別展示として、鎌倉時代の元寇を描いた国宝《蒙古襲来絵詞》を紹介。本作は日本とアジアの交流史において重要な歴史資料であり、長崎県内に点在する元寇関連遺跡との連携展示となる。とくに松浦市では水中考古学調査が継続されており、2024年10月には元軍の沈没船が3隻目として確認されるなど注目が高まっている。会場では松浦市教育委員会所蔵の出土遺物《てつはう》も参考資料として展示される。
本展は、皇室の歴史と文化に触れるとともに、長崎という地域の美術と歴史を再発見する機会となるだろう。
第40回国民文化祭、第25回全国障害者芸術・文化祭「ながさきピース文化祭 2025」にあわせて開催される本展では、皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・公開している皇居三の丸尚蔵館の収蔵品を中心に構成される。
とりわけ本展では、明治以降の長崎ゆかりの美術に焦点をあて、約6200件におよぶ尚蔵館コレクションのなかから、洋画家・山本森之助(長崎市生まれ)や日本画家・荒木十畝(大村市生まれ)といった近代画壇を代表する作家の名品を展示。これらは、長崎県美術館が長年にわたって取り組んできた地域美術の発掘・紹介の延長線上に位置づけられる内容である。
さらに展示後半には特別展示として、鎌倉時代の元寇を描いた国宝《蒙古襲来絵詞》を紹介。本作は日本とアジアの交流史において重要な歴史資料であり、長崎県内に点在する元寇関連遺跡との連携展示となる。とくに松浦市では水中考古学調査が継続されており、2024年10月には元軍の沈没船が3隻目として確認されるなど注目が高まっている。会場では松浦市教育委員会所蔵の出土遺物《てつはう》も参考資料として展示される。
本展は、皇室の歴史と文化に触れるとともに、長崎という地域の美術と歴史を再発見する機会となるだろう。