EXHIBITIONS

高山夏希「まだかたちのない景相体」

高山夏希

 東京アートミュージアムで、高山夏希による個展「まだかたちのない景相体」が開催されている。

 高山夏希は、これまでアクリル絵具を流れる粒子のように物質的な状態として扱い、積層して彫刻刀やカッターの刃などを用いて削り出すなど、平面を主な媒体とした作品を発表してきた。時代のなかで薄れつつある事物への実感の再考から、人・動物・もの・環境などが一体性を持った世界観を提示する。

 本展では、平面作品や彫刻作品を含むインスタレーションによって、機能や目的にしばられない「居場所」としてひろがる展示空間が創出される。