EXHIBITIONS

マリーナ・タバサム・アーキテクツ展:People Place Poiesis

2025.11.21 - 2026.02.15

クディ・バリ(現地語で「小さな家」の意味)(バングラデシュの各地、2020年~) © Asif Salman

 TOTOギャラリー・間で「マリーナ・タバサム・アーキテクツ展:People Place Poiesis」が開催される。

 バングラデシュ・ダッカを拠点とする建築設計事務所マリーナ・タバサム・アーキテクツ(Marina Tabassum Architects / MTA)は、気候・文化・伝統に根ざした建築実践に取り組むいっぽうで、自然災害や貧困などの社会課題にも向き合い、人々の暮らしに根差した建築を展開してきた。

 本展では、2020年にアガ・カーン建築賞を受賞した「バイト・ウル・ロゥフ・モスク」や、洪水に対応する可動式住宅「クディ・バリ」などに注目。クディ・バリは、地域の人々によって短期間で組み立て・解体が可能であり、緊急時のシェルターとしても機能する。MTAが設立したF.A.C.E.(The Foundation for Architecture and Community Equity)では、クディ・バリの応用により、難民キャンプでのコミュニティセンターなど、さまざまな用途の建築にも取り組んでいる。本展覧会では、「人々」「土地」「創作/詩作(ポイエーシス)」の3つの要素をキーワードに、MTAの建築や活動を模型・映像・インスタレーションなどで紹介する。