2024.9.18

ミュウミュウがアート・バーゼル・パリとコラボ。特別プロジェクト「Tales & Tellers」を開催

ミウッチャ・プラダによるミュウミュウが、今年10月に開催されるアートフェア「アート・バーゼル・パリ」のパブリックプログラム公式パートナーとして、特別プロジェクト「Tales & Tellers」を開催する。

 2022年からパリで開催されているアートフェア「Paris+ par Art Basel」が新たなスタートを切る。同フェアは、世界を代表するアートフェア「アート・バーゼル」によってパリの仮設会場グランパレ・エフェメールで開催されてきたもの。これまでは名称を「Paris+ par Art Basel」としてきたが、今年から「アート・バーゼル・パリ」と改称し、3年にわたる改修工事を終えたグラン・パレで初開催を迎える。

 10月18日〜20日の会期(16日と17日はVIPプレビュー)で開かれるフェアにはフランスに拠点を持つ64のギャラリーを含む42の国と地域から194のギャラリーが集まり、日本からはタカ・イシイギャラリーMISAKO & ROSENTake NinagawaKAYOKOYUKIの4ギャラリーが参加する。

 このフェアとコラボレーションして展開されるのが、ミュウミュウによる「Tales & Tellers」だ。

 ミュウミュウは、2011年からショートフィルムプロジェクト「Women’s Tales(女性たちの物語)」を実施しており、女性映画監督たちが虚栄や女性らしさの多様性について独自の視点を発表する場を提供してきた。また21年からは、年2回のランウェイショーがインスタレーションやモーションイメージを通じたアーティストとの対話の場として進化し、様々な考え方を探求しながら、つねに女性の理解へと立ち返る姿勢を見せている。 

 ミュウミュウがアート・バーゼル・パリとのコラボレーションの一環として行う「Tales & Tellers(テイルズ・アンド・テラー)」は、フランスの経済・社会・環境評議会本部であり、ミュウミュウのランウェイショーの会場でもあるイエナ宮がその舞台。企画は学際的アーティストのゴシュカ・マクガと、バルセロナ現代美術館の館長エルヴィラ・ディアンガニ・オセが担う。

 「Tales & Tellers」というタイトルは、知識の伝達、意味の表現、歴史や物語の共有から着想を得ており、女性たちが自分の物語を語る主体として位置づけられる。プログラムでは短編映画の上映に加え、対談も予定。映画制作、アート、ファッションに及ぶミュウミュウの幅広いコラボレーションからインスピレーションを受け、変容し続ける女性らしさの概念を探求する無数の物語やストーリーテリングが展開されるという。 

 なお、同会場にて10月1日に発表されるミュウミュウ2025年春夏ファッションショーでは、ゴシュカ・マクガとのコラボレーションによるインスタレーションも公開予定なので、あわせてチェックしておきたい。