2025.5.13

⽵崎和征の逝去から一年。四国で関連企画が4つ同時開催

⽵崎和征の逝去から⼀年の時機にあわせて、本⼈とゆかりの深い⾹川県丸⻲市と⾼知県須崎市において展覧会を複数同時開催。あわせて愛媛県今治市の「ART SANPO 2025」にも参加が決定した。

Kazuyuki Takezaki Studio / TAKEJIROZABURO Photo: KEI OKANO

 アーティストの⽵崎和征(1976〜2024)とキュレーターの⽵崎瑞季による共同プロジェ クトとして、2016 年より活動を開始した⽵⼆郎三郎。⽵崎和征の逝去から⼀年の時機にあわせて、本⼈とゆかりの深い場所である⾹川県丸⻲市と⾼知県須崎市において複数の展覧会を開催する。

 ⽵崎和征は1976年高知県生まれ。活動拠点とした須崎、東京、⾼知、⼩⾖島、丸⻲を中心に、国内外の様々な⼟地の⾵景や環境を取り上げた作品を制作。2024 年、⾹川県丸⻲市にて没。生前は国立国際美術館東京オペラシティー アートギャラリーなどでのグループ展に参加し、高知県立美術館MISAKO & ROSEN、ニューヨークの47 CANALギャラリーなどで個展を開催した。

 今回、⾹川県丸⻲市では2つの展示が行われる。⽵崎和征が完成させた丸⻲のスタジオにおける最初の展覧会となる「SHORES」は、⽵崎和征のスタジオの様⼦や作品を、ほぼそのままの状態で見られる機会となる。また本⼈と⽣前に親交のあった⼆⼈のアーティストTwin Boat Songs(⽵崎和征+⻄村有)と⾅井良平の作品も展示される。

 ⽵崎和征が⽣前に COBRA と進めていた展覧会である「Many Years (千年万年) / Marugame」は、昨年京都の VOU / 棒にて開催した「Many Years (千年万年)」の丸⻲バージョンとして実施。杉⼾洋、⻘⽊陵⼦、伊藤存がキュレーションに加わり、展示構成も新しいものとなる。どちらも会期は6月21日~7月21日。

 また⽵崎和征の故郷である⾼知県須崎市では、この⼟地にゆかりの深い作品を中⼼にした 個展「⽵崎和征 須崎」が開催される。須崎港を描いた学⽣時代の作品から、近年の作品まで、故郷である須崎との関連が強い作品を中心とした展示となる。会期は6月14日~6月29日。

 愛媛県今治市では、市内に点在する喫茶店や古道具店、レストランなどに作品が巡回する企画「ART SANPO 2025」の第3回目が開催される。⽵崎和征+⽵崎瑞季の共同制作による作品も出品される。会期は6月1日~11月30日。

 なお会期中には、「SHORES」「Many Years (千年万年) / Marugame」でのプレ・トークやギャラリーツアー、「⽵崎和征 須崎」でのクロス・トーク、レセプションなど関連イベントも開催される。