2025.8.22

「ムーンアートナイト下北沢2025」が開催決定。過去最多の約100企画が集結

東京・下北沢の街を舞台に、「月」をテーマにしたアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢2025」が開催される。会期は9月19日~10月5日。

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 東京・下北沢の街を舞台に、「月」をテーマにした地域参加型のアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢2025」が開催される。イベントでは、アート作品展示を中心に、イマーシブシアターや音楽ライブ、限定メニューの提供や特別イベントの開催等、過去最多の約100企画が集結する。会期は9月19日~10月5日。

 本イベントは、2022年から毎年開催し、今年で4回目を迎える。毎年連続で登場するのは、「下北線路街 空き地」に展示されるLuke Jerram(ルーク・ジェラム)による直径7メートルの《Museum of the Moon》。クレーターの細部まで表現された大きな月を模した本作品は、本イベントのシンボルとも言える。

「Museum of the Moon」(下北線路街 空き地/初年度の様子)

 「BONUS TRACK」隣接駐車場には、Nelly Ben Hayoun-Stépanian(ネリー・ベン・ハユン=ステパニアン)が手がけた《Schrödinger's Cats》が日本で初展示される。量子力学における思考実験「シュレディンガーの猫」をモチーフに、天文学や宇宙環境問題、宇宙とのつながりなどを表現した作品だ。

 通常は入場できない東北沢駅屋上(改札外)では、Takayuki Moriによる《Uranometria(ウラノメトリア)》が鑑賞可能(有料)。蛍光する糸で星座のモチーフを彩る天球状のドームは、幻想的な世界を体験することができる。

 また今年の新企画として、参加者自ら街や会場内を動き、物語の一部として作品に参加する没入型エンターテイメント「イマーシブシアター『猫町』」が初開催となる(有料、土日祝のみ)。本作は、シモキタ周辺を終の住処とした詩人・萩原朔太郎がモデルとなっており、イヤホンから流れる主人公の声を頼りにしながら下北沢駅前広場から世田谷代田駅までの街を巡る作品となっている。

 また、シモキタカルチャーのひとつである「音楽」にまつわる企画として、シモキタ周辺で活動するアーティスト・永原真夏が本イベントのために書き下ろしたテーマソング「ムーンライト」を制作。イベント期間中に地域商店街で放送するほか、9月26日に下北線路街 空き地にてライブを開催する。さらにシモキタの音楽文化を長年支えてきた「下北沢SHELTER」「下北沢BASEMENTBAR」などの地域ライブハウスによる、「月」をテーマにした音楽ライブやイベントも実施される。

 そのほか、展示作品や街なかの店舗をつなぐコンテンツとして、Webアプリ「FUN FAN NFT」を活用した「街歩きコンテンツ」も展開(有料)。展示作品の解説に加え、街の各スポットを巡りながら、音楽や演劇、古着など、シモキタカルチャーにより深く触れることができる音声コンテンツを楽しむことができる。ほかにもエリア内の施設や店舗がいったいとなり、アート展示、ワークショップ、グルメ、映画など、さまざまなジャンルで「月」や「ウサギ」をテーマにした約100の企画が展開される。

 本イベントは基本的に入場無料だが、一部企画内に有料コンテンツを含むため、4種のチケットが販売される。「ムーンアートナイトチケット」は、有料会場への入場に加え、対象店舗での割引が付く。「イマーシブシアター『猫町』チケット」は名前の通り、イマーシブシアターに参加できるチケット。

 また、イマーシブシアター「猫町」公演とムーンアートナイト下北沢での体験にオリジナルトートバッグがセットになった「ムーンアートナイト特典付き『猫町』チケット」や、「ムーンアートナイトチケット」と同様の内容に加え、オリジナルプリントを施した古着Tシャツ、オリジナルトートバッグが付く「限定グッズ付きムーンアートナイトチケット」も販売される。

 チケットは8月21日からイープラスサイト、イベント期間中は下北沢駅東口改札前、下北線路街 空き地、東北沢駅屋上入口(改札外)の3ヶ所の受付で購入可能。なお、8月6日より「イマーシブシアター『猫町』チケット」は先行販売されている。