今週末に見たい展覧会ベスト11。藤本壮介の建築展から横尾忠則の個展、正倉院にまつわる展示まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
「藤本壮介の建築:原初・未来・森」(森美術館)

日本を代表する建築家のひとり、藤本壮介による初の大規模個展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」が11月9日に閉幕する。
先月、7ヶ月に及ぶ会期を終えた2025年大阪・関西万博において《大屋根リング》を設計し、会場デザインプロデューサーを務めた藤本。本展は、約30年にわたる藤本の活動を8つのセクションに分けて網羅的に紹介しながら、建築の本質を身体で体験できる空間として構成されている。会場では、模型や図面、写真といった建築展の枠を超え、インスタレーションや大型模型、モックアップなどを駆使し、鑑賞者が空間に身を置きながら藤本建築の本質に迫ることを試みている。会場レポートはこちら。
会期:2025年7月2日~11月9日
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~22:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
料金:[平日]一般 2300円 / シニア(65歳以上)2000円 / 学生(高校・大学生)1400円 / 中学生以下 無料
[土日・休日]一般 2500円 / シニア(65歳以上)2200円 / 学生(高校・大学生)1500円 / 中学生以下 無料
「正倉院 THE SHOW ー感じる。いま、ここにある奇跡ー」(上野の森美術館)

奈良・東大寺旧境内にあり、9000件もの宝物を1300年近く守り伝えてきた正倉院。毎年秋に宝物を一般公開する「正倉院展」は、多くの人々で賑わうことで知られている。その「宝物」をこれまでにない方法で紹介する展覧会「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」が、上野の森美術館で11月9日まで開催されている。
本展キーワードとなるのは、3Dデジタルデータ、再現模造、そしてアーティストコラボレーションだ。会場では3Dデジタルデータに演出を施した展示により、宝物の細部や質感をよりリアルに紹介しているほか、《螺鈿箱》や《螺鈿紫檀五弦琵琶》など10点以上の「再現模造」が展示。また、伝説の香木である「蘭奢待(らんじゃたい)」の香りも再現されている。会場レポートはこちら。
会期:2025年9月20日~11月9日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
電話番号:03-3833-4191
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 2300円 / 高校・大学生 1700円 / 小・中学生 1100円
「横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅」(グッチ銀座 ギャラリー)

グッチ銀座 ギャラリーで開催されている横尾忠則の個展「横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅」が11月9日で閉幕する。
グッチと横尾のつながりは、2020年にグッチ渋谷 ミヤシタパークのオープニングを飾ったウィンドウ アートプロジェクトまで遡る。本展はそのコラボレーションをさらに発展させたものだ。本展のテーマである「未完」は、芸術の創造性は完成された瞬間よりも、むしろ未完成であることにこそ宿るという、横尾の美学に基づいている。
キュレーションは美術評論家・南雄介が担当しており、「Y字路」シリーズを含む、「旅」を想起させるテーマを描いた作品を中心に約30点が並ぶ。会場レポートはこちら。
会期:2025年4月23日〜11月9日
会場:グッチ銀座 ギャラリー
住所:東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座 7階
開館時間:11:00〜20:00 ※最終入場は19:30
休館日:会期中無休
料金:無料(予約優先) ※屋上スペースの展示は天候・時間によって観覧不可の場合あり



















