2025.5.10

渋谷ヒカリエに尾花賢一の壁画が登場。都市の歴史を一面で表現

渋谷のヒカリエ4階の外壁で尾花賢一の新作壁画が公開されている。

尾花賢一 ナウ渋谷 2025
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 東京・渋谷のヒカリエ4階の外壁にアーティストの作品を年に数回展示する「ヒカリエデッキ 壁面アートプロジェクト」。同プロジェクトの一環として、新たに尾花賢一の新作が公開されている。展示期間は9月末まで

 尾花は1981年群馬県生まれ。秋田県を拠点に活動している。人々の営みや、伝承、土地の風景や歴史から生成したドローイングや彫刻を制作。 虚構と現実を往来しながら物語を体感していく作品を探求している。近年の主な展示に「表現の生態系」アーツ前橋(2019、前橋)、「奥能登国際芸術祭2020+」(2021、珠洲市)、「VOCA2021」(上野の森美術館)、「瀬戸内国際芸術祭2022」(2022、多度津町)、「国際芸術祭あいち2022」(2022、常滑市)、「多摩川ジオントグラフィー」(2024、調布市)など。

 新作は高さ3.3メートル×横10メートルの大きさで公開。地方出身の尾花にとって、渋谷は「都会」を象徴する街としてイメージされ、羨望と畏怖が共存する特異な場所だったという。しかし、渋谷駅周辺エリアをリサーチするなかで、重層的な渋谷の魅力に触れるきっかけになっている。

 なお「ヒカリエデッキ 壁面アートプロジェクト」では、これまでに大野智史、淺井裕介、原久路&林ナツミ、MORT、極並佑、大岩オスカール、岡田杏里の作品が発表されてきた。

大岩オスカール 乱流時代の油ダコ 展示期間:2024年4月19日~9月30日
岡田杏里 Había una vez…(Gato)あるところに…(猫) 展示期間:2024年10月18日〜25年4月30日

     / あるところに…(猫)」