2025.5.19

中高生に向けた連続講義「中高生の美術ゼミ」。練馬区立美術館でスタート

東京・練馬の練馬区立美術館が中高生を対象にした「美術」に関連する連続講義「中高生の美術ゼミ」を開催する。

 東京・練馬の練馬区立美術館が、6月から2026年1月にかけて、中高生を対象にした「美術」に関連する連続講義「中高生の美術ゼミ」を開催する。

 練馬区立美術館は、29年度の開館を目指して、25年度途中からリニューアルに向けた改築工事を予定。美術館が工事に入る今年度から、教育普及事業のさらなる充実を図るため、開館以来初の試みである中高生を対象とした事業を実施する。

 本講義は、「美術」にまつわる各分野の専門家の講義を通して「美術」の世界を垣間見、学び、思考するのが目的。今年度は、計10回のゼミを予定しており、ゼミは基本的に通年コースとなっている。全講義に出席したゼミ生には修了証が授与される。

 ゼミの講師を務めるのは、「美術」にまつわる各分野の専門家。学芸員の池田芙美(サントリー美術館副学芸部長)+小野寛子(練馬区立美術館学芸員)のほか、美学者の椎原伸博、美術家の小沢剛、陶芸家の高橋奈己、舞踏家の若羽幸平、批評家の椹木野衣、ギャラリストの小山登美夫、ジャーナリストの永田晶子、アートディレクターの菊地敦己、同館館長の伊東正伸など多彩な顔ぶれが講義を受け持つ。

 同館は本事業を通して、青少年の美術への興味・関心を深める機会を提供し、あらゆる世代へ開かれた美術館を目指すとしている。