「資生堂アートハウス」が来年6月に閉館へ。アート支援活動を資生堂ギャラリーに集約
静岡にある「資生堂アートハウス」が来年6月末に閉館。今後のアート支援活動は、銀座にある資生堂ギャラリーに集約される。

静岡にある「資生堂アートハウス」が来年6月末に閉館。今後のアート支援活動は、東京・銀座の資生堂ギャラリーに集約される。
資生堂アートハウスは1978年に開設。2002年のリニューアルを機に美術館としての機能を高め、近現代の優れた美術品を収集・保存するとともに、展覧会を通じて美術品を無料で一般公開する文化施設として活動してきた。コレクションの中核となるのは、同社が文化芸術支援活動の一環として、資生堂ギャラリーを会場に開催してきた「椿会美術展」や「現代工藝展」などに出品された絵画、彫刻、工芸品だ。同館の建築は高宮真介と谷口吉生の設計によるもので、1979年度の「日本建築学会賞(作品)」を受賞するなど、建物自体が独自のアート性を有している。
今回の決定は、2030中期経営戦略によるもの。企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」の実現のため、今後は資生堂ギャラリーにて、企業活動から生み出される文化資産や美術品などのコレクションを国内外に発信していくという。